内容説明
気鋭の認知心理学者が熱く語る研究の醍醐味。今の研究のトピックがわかり、言語研究の全体像が見えてくる。
目次
序章 言語研究のパースペクティブ
1 文字と単語の認知―認知過程のコンピュータ・シミュレーション
2 文の理解―文字列から意味を取り出すメカニズム
3 連接文の理解―読みやすい文章を書くための知見を求めて
4 文章理解―私たちはどのように文章全体の意味を理解しているのか
5 筆記思考と認知―表現行為と認知の相互作用的精緻化
6 文章の要約―要約現象のおもしろさ再発見
7 会話の理解―子どもの供述と面接法
8 比喩の理解―なぜわかるのか?どうして使うのか?
9 語彙の獲得―子どもの爆発的な語彙獲得の秘密を探る
10 第二言語の習得―第二言語の認知過程をのぞいてみよう
著者等紹介
森敏昭[モリトシアキ]
福岡県出身。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中途退学。広島大学大学院教育学研究科教授。文学博士。認知心理学・教育心理学専攻
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感想・レビュー
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aiken
9
2001年の本。認知心理学のシリーズ2冊目。認知心理学からみた言語とは何かについて、学部生くらいを対象にわかりやすく解説してくれる。当時の先端研究を平たく説明してくれているので、その後20年経った現在、様々な分野の学問がどう枝分かれ、どう連携しているのかに興味が湧いてくる本。あとがきにもあるとおり、哲学、心理学、言語学、AIなどは脳科学ととも今後身につけなければならない教養と感じた。テキストベースと状況モデル、制約理論など、認知心理学で登場する単語とは思わず、正直びっくり。本は読むべきとあらためて感じた。2022/07/15
澪標
0
良書2013/11/26