出版社内容情報
六十歳をこえた作家カロッサ(一八七八‐一九五六)が四十数年前の若き日をふりかえり,ミュンヘンの医科大学で学生生活を送った一年間の体験を文学として結実させた自伝小説.青春の行路において様々な惑いに出会いながらもそれに溺れず,強い生活意欲をもってより高い人間へと己れを高めて行く一青年の歩みが誠実に描き出されている.
内容説明
ギムナージウムを終えた私は、大都市ミュンヒェンで医学を学びはじめる…。60歳を過ぎ、円熟味を増した老作家は、時代の子として“危険な年齢”を生きた40年以上も前の若き日を振り返る。青春の行路において様々な“惑い”に出会いながらも、質実に人間であることを目指して生きる一青年の歩みを描いた自伝的小説。
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- 和書
- 心の城