内容説明
本書の目的は、NMR分光学の基礎を可能な限り平易に解説し、実用的な応用展開を紹介することにある。構成としては、(1)基礎理論と分光計の原理、(2)スペクトル測定法、(3)スペクトル解析法、(4)実際の応用例の順とした。また、すべての分野を網羅することは、かえって本書の有効性を低下させるとの危惧から、主として生物由来物質の検出と構造・機能解析を主眼としてとりまとめた。
目次
第1部 NMRの基本原理(核磁気共鳴とは;化学シフト;スピン‐スピン結合 ほか)
第2部 NMRのハードとソフトの実際(分光計およびマグネット;試料調製;ロックと磁場補正 ほか)
第3部 NMRの応用展開(分析科学としての基本的役割;有機化学で果たす役割;構造生物学への展開 ほか)
著者等紹介
阿久津秀雄[アクツヒデオ]
大阪大学蛋白質研究所教授。1944年生まれ。1972年東京大学大学院理学系研究科博士課程生物化学専攻単位取得後退学。1972年大阪大学蛋白質研究所助手。1985年横浜国立大学工学部助教授。1991年同教授。2000年大阪大学蛋白質研究所教授
嶋田一夫[シマダイチオ]
東京大学大学院薬学系研究科教授、産業技術総合研究所生物情報解析研究センター主任研究員。1954年生まれ。1980年東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。1980年(株)東レリサーチセンター構造化学研究部入社。1987年(財)東京都臨床医学総合研究所生理活性物質研究部入所。1988年理学博士。1989年東京大学薬学部薬品物理化学講座助手。1994年同教授。2001年産業技術総合研究所生物情報解析研究センター主任研究員(併任)
鈴木栄一郎[スズキエイイチロウ]
味の素(株)特別主席研究員・ライフサイエンス研究所部長、横浜市立大学客員教授。1951年生まれ。1976年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。1982年薬学博士(東京大学)。1984~87年カリフォルニア大学サンフランシスコ校NMR研究室博士研究員
西村善文[ニシムラヨシフミ]
横浜市立大学大学院総合理学研究科教授。1948年生まれ。1971年東京大学薬学部卒業。1976年薬学博士。その後、東京大学薬学部教務職員、助手、助教授を経て現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- Chimneysmoke