内容説明
息をするたびににおいを嗅ぎ、ひと噛みする毎にあじを味わう。においと味は我々の行動に影響し、吐き気や悪心をあるいは快感や生気を生じる。カール・ハインツ・プラティヒは、この二つの感覚がどのように働いているかについて研究してきた。どのように鼻と舌がにおいや味の質を受け取るのか、唾液がなぜ口の中に何度も出てくるのか、においの専門家や味の専門家はどのようにして感覚を訓練するのか、について彼は分かり易くかつ面白く語ってくれる。臭覚障害や味覚障害を煩っているヒトは、その原因や予後についての示唆をうる。人工的な芳香、香料やデオドラントなどで自然のにおいを被い隠している現在の香料世界に対する批判的な見解は、一読の価値がある。
目次
1 ヒトがもっているはずの5つの感覚は実際は7つ以上ある
2 嗅細胞と味細胞について
3 鼻のきく人と舌のこえた人
4 良いにおいと良い味
5 嗅覚と味覚の障害
6 芳香物質は行動に影響を与える
7 香水のある世界
著者等紹介
プラティヒ,K.‐H.[プラティヒ,K.H.][Plattig,Karl‐Heinz]
教授。1931年生まれ。イエーナ、ベルリンとマールブルクで医学を学び、チュービンゲンで薬理学的なテーマで学位を受ける。1962年以来、エルランゲン大学生理学・実験病態生理学講座で化学感覚に関する研究に従事
小川尚[オガワタカシ]
1939年生まれ。熊本大学医学部卒。医学博士。1977年より熊本大学教授(医学部生理学第二講座)。感覚生理学。1997~2000年日本味と匂学会会長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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