内容説明
著者は、それぞれまったく異なった経歴を辿って超エリートにまで上り詰めた女性ノーベル賞受賞者の肖像を描き出すとともに、彼女たちとほとんど同じレベルの業績をあげながら、ノーベル賞の授与に当たっては同僚の男性に有利に働いて賞を逸した女性たちにも、スポットを当てている。そして、これら14名の女性たちの経歴を綿密に調査して、彼女たちが遭遇した学問上および職業上の諸々の困難を描きながら、彼女らの学問的業績を述べる。
目次
熱望される科学の栄冠
ノーベル賞は男だけのものか
九人の女性に十のノーベル賞
マリー・キュリー―1903年物理学賞、1911年化学賞
イレーヌ・ジョリオ・キュリー―1935年化学賞
ガーティ・テレサ・コリ―1947年医学生理学賞
マリア・ゲッパート・メイヤー―1963年物理学賞
ドロシー・ホジキン・クロウフット―1964年化学賞〔ほか〕