目次
第1部 エコロジー再考のラディカリズム(真の環境ラディカリズムとは何か―「自然に従う」ということ;環境的に持続可能な文明の創造―マルクスのラディカルな再考とともに;日独における「共生」と「エコロジー」をめぐって―ディスクール分析のラディカリズム)
第2部 近代批判から脱近代へ―現代社会の諸相をめぐって(人間と自然の共生の意味を問う―「自然‐作為」と「物象化」の議論を軸に;「自然の社会化」への物象化論的アプローチ―人間と自然の物質代謝の亀裂の克服のために;根こぎと共感―資本主義批判と脱近代の視点から;エコロジー的主体とエコロジー的社会の探究―近代「個人」の批判と自由の時間の考察を通じて;情報思想からみた地球環境問題への応答責任―コミュニケーション、苦痛、そして他社性の視点から)
第3部 脱近代の文明・社会へ向けて―3.11以後の世界(3.11原発震災と文明への問いかけ―脱近代への条件の探究;ドイツ「脱原発」の背景の思想と心情―“3.11”に臨んだドイツ人たちの反応から;環境哲学における“共”の現代的視座―人間と自然の関係についての新たな社会哲学的構想)