出版社内容情報
渡辺 努[ワタナベ ツトム]
著・文・その他
内容説明
あのバブル絶頂時、そしてその崩壊、いずれのときも意外なほどに物価は動かなかった。それはなぜか?なぜ企業は値上げをせず、商品を小さくするのか?失業、不況、ハイパーインフレ、そして長期デフレ…社会を困難に陥れる経済失調との格闘の中で急速に発展してきた物価理論の要諦を第一人者が具体例から説き、直感的な理解へと誘う。経済学が生きた学問として立ち上がる画期的入門書にして、真摯な社会科学探究の書。
目次
第1章 物価から何がわかるのか(それは何の値段なのか;物価はこうして「作られる」;物価は誰のものか―企業の物価・地域の物価・個人の物価)
第2章 何が物価を動かすのか(インフレもデフレも気分次第;ハイパーインフレが教えてくれる物価の本質;予想との格闘)
第3章 物価は制御できるのか―進化する理論、変化する政策(フィリップス曲線という発見;信認と独立;おしゃべりな中央銀行;予想は操作できるか;予想は測ることができるか)
第4章 なぜデフレから抜け出せないのか―動かぬ物価の謎(価格はなぜ毎日変わらないのか?;ミクロとマクロの辻褄が合わない!;価格を変えない日本企業;デフレで何が困るのか;商品の新陳代謝と企業の価格更新)
第5章 物価理論はどうなっていくのか―インフレもデフレもない社会を目指して
著者等紹介
渡辺努[ワタナベツトム]
1959年生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行勤務、一橋大学経済研究所教授等を経て、東京大学大学院経済学研究科教授。株式会社ナウキャスト創業者・技術顧問。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。ハーバード大学Ph.D.。専攻は、マクロ経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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