講談社選書メチエ<br> 物価とは何か

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講談社選書メチエ
物価とは何か

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065267141
  • NDC分類 337.8
  • Cコード C0333

出版社内容情報



渡辺 努[ワタナベ ツトム]
著・文・その他

内容説明

あのバブル絶頂時、そしてその崩壊、いずれのときも意外なほどに物価は動かなかった。それはなぜか?なぜ企業は値上げをせず、商品を小さくするのか?失業、不況、ハイパーインフレ、そして長期デフレ…社会を困難に陥れる経済失調との格闘の中で急速に発展してきた物価理論の要諦を第一人者が具体例から説き、直感的な理解へと誘う。経済学が生きた学問として立ち上がる画期的入門書にして、真摯な社会科学探究の書。

目次

第1章 物価から何がわかるのか(それは何の値段なのか;物価はこうして「作られる」;物価は誰のものか―企業の物価・地域の物価・個人の物価)
第2章 何が物価を動かすのか(インフレもデフレも気分次第;ハイパーインフレが教えてくれる物価の本質;予想との格闘)
第3章 物価は制御できるのか―進化する理論、変化する政策(フィリップス曲線という発見;信認と独立;おしゃべりな中央銀行;予想は操作できるか;予想は測ることができるか)
第4章 なぜデフレから抜け出せないのか―動かぬ物価の謎(価格はなぜ毎日変わらないのか?;ミクロとマクロの辻褄が合わない!;価格を変えない日本企業;デフレで何が困るのか;商品の新陳代謝と企業の価格更新)
第5章 物価理論はどうなっていくのか―インフレもデフレもない社会を目指して

著者等紹介

渡辺努[ワタナベツトム]
1959年生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行勤務、一橋大学経済研究所教授等を経て、東京大学大学院経済学研究科教授。株式会社ナウキャスト創業者・技術顧問。キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。ハーバード大学Ph.D.。専攻は、マクロ経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

143
評判の一冊、とても勉強になった。「物価」…実は何もわかってなかったことを思い知る。何より印象的なのは、インフレ率を計算する式の中にインフレ予想という項が入っている自然失業率仮説。最先端の経済理論が、物価の上下は人々の予想(気持ちの持ちよう)次第だと言っているとは…。それは「金融政策の98%はトーク」という言葉でも示されている。中央銀行の政策とは人々の予想に働きかけることだと。日本ではフィリップス曲線が平坦化し、デフレ脱却に金融緩和が効かないと指摘されているが、新しい日銀総裁の今後の言動を注視してゆきたい。2023/03/19

KAZOO

109
経済学の教科書というよりは万人にわかりやすく物価とはどのようなものか、デフレ脱却のための情報を提出してくれているエッセイなのでしょう。著者はもともと日銀に努めておられたのが、現在は大学で教えているということで、理論的なものよりも物価が今まで上がらなかった要因などを解いて今後の方向性を示唆してくれています。私には非常にいい本でした。しばらくしたらメモを取って再読したいと思いました。2022/04/03

ひろき@巨人の肩

84
本書の根底となる考え方は、①物価とは「蚊柱」である、②インフレもデフレも気分次第、の2つ。蚊柱の動きは、原油高など個別の価格上昇が原因ではない、という点を、世界のハイパーインフレを紐解いて解説。中央銀行の静かなる改革、インフレターゲティングとフォワードガイダンスが、現時点では上手く機能している。一方、デフレの仕組みは、日本を事例に解説。一円の値上げも許さない消費者にダウンサイジングと商品新陳代謝て対応する企業。その間にグローバル競争力が低下する事態に。今後、個々の値付けが物価へ与える影響は解明すべき問題。2023/11/20

kei-zu

51
同著者の「世界インフレの謎」(講談社新書)が非常に興味深い内容であったので、本書も手に取りました。 物価と「蚊柱」に例え、個別の動きと全体の傾向を説明する冒頭からひきつけられる。インフレ誘導に関する中央銀行と市場の意識のすれ違いをゲーム理論から説明するなど、経済学の面白さを感じます。2023/04/15

マエダ

50
風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話の連続だが、答えのないことに対するアプローチや考え方。非常に面白い一冊。2022/10/06

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