内容説明
本書では、「成熟化」「高齢化」「高学歴化」「国際化」という現在のわが国をおおっている4つの大きな社会変動を抽出し、第1部で、これらの変動とその病理性を考察している。この第1部は、いわば総論的性格をもたせてあり、全体的な把握と理解が可能となるように配慮してある。第2部は各論的性格をもたせてあり、第1部の理解に基づき、限定されたテーマの下で、さらに深い理解が得られるように配慮した。
目次
成熟社会の概念と病理認識の枠組み
第1部 成熟社会の諸局面とその病理性(成熟化の社会病理;高齢化の社会病理;高学歴化の社会病理;国際化の社会病理)
第2部 成熟社会の病理状況(「働きすぎ」社会の病理;スポーツ参加の社会病理;高齢者の社会的扶養・介護と福祉・介護マンパワー問題;学校化社会の病理;資格化の病理;国際化と環境問題)
著者等紹介
米川茂信[ヨネカワシゲノブ]
1945年生まれ。1976年中央大学大学院文学研究科社会学専攻・博士課程満期退学(社会病理学専攻)。現職は淑徳大学教授、文学博士
矢島正見[ヤジママサミ]
1948年生まれ。1979年中央大学大学院文学研究科社会学専攻・博士課程満期退学(社会病理学、犯罪社会学専攻)。現職は中央大学教授
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