内容説明
本書では、子どもたちの学びの閉塞化情況の実態分析をふまえて、学びの主体形成のための新たな学校知の再編構想を理論的・実践的に提示することにした。そこでは、フェミニズムや身体論、あるいは福祉教育・看護教育・平和教育・「いのち」問題など、さまざまな観点からする教材開発と授業展開が具体的に論述されている。
目次
第1章 新しい知の創造をめざす教育(学校知の転換とは何か;知識の変容を促すフェミニズム教育実践;新しい知識社会を創り出すメディア教育 ほか)
第2章 教育臨床知をつくる(子ども「相談」にみる心の成長発達;看護教育のカリキュラムづくり―母性実習を通して生命から学ぶこと、考えること;暴力行為の変容―校内暴力事例の比較分析による臨床的考察)
第3章 新しい学びのための授業をつくる(「平和の文化」を創る授業;子どもの生活にせまる福祉の授業―家庭科における試み;子どもの自然認識を捉え直す―素朴概念から科学的概念へ ほか)
著者等紹介
今野喜清[コンノヨシキヨ]
早稲田大学教育学部教授
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