内容説明
改正法施行後の利息制限法の解釈の復権に対する理論的視座。変革期にある現在、沿革に戻って従来の議論を整理、概観するとともに、未解決な論点、今後生ずるであろう理論的問題につき、骨太の理論を提示する。研究者による待望の書。
目次
第1章 利息制限法の推移と沿革(利息制限法の沿革;戦後の立法―新利息制限法と出資法;貸金業法―一九八〇年代の改正以降;商工ローンとヤミ金融対策)
第2章 利息制限法―判例理論の展開(判例の軌跡と展開;戦後の判例―一九八〇年以前;重利、天引、損害賠償額の予定)
第3章 最高裁判決の転回(二〇〇三年)と二〇〇六年改正(貸金業法四三条とその制限;形式から実質へ;任意性への回帰;二〇〇六年改正と消費者契約法;改正の概要)
第4章 改正利息制限法と改正前後の裁判例(利息制限法の新設規定;貸金業法四三条と社会倫理;充当と最高裁―多数意見の形成;改正貸金業法と多重債務問題;取引履歴開示;利益の利益喪失条項;弁済後の再貸付;弁済後の再貸付;過払金返還請求と時効;完済後の弁済と不法行為、損益相殺)
著者等紹介
小野秀誠[オノシュウセイ]
1954年生まれ。1976年一橋大学法学部を卒業、現在、一橋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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