大田堯・寺脇研が戦後教育を語り合う―この国の教育はどこへ向かうのか

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761920418
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3037

内容説明

教育学研究のレジェンドとミスター文部省の異色の対談がここに実現!2人がそれぞれに見てきた「戦後教育」を語り尽くし、現在進行中の「教育再生」諸改革に警鐘を鳴らす。そして、2人が描く教育の未来図とは…。

目次

第1章 この国の教育は、どこへ向かおうとしているのか(安倍教育改革のねらいは何か;教育委員会制度改革で何が変わるのか;全国一斉学力テストがもたらすもの;教科書問題を論じる)
第2章 日本の教育史上の「ゆとり教育」の位置づけ(「ゆとり教育」の源流)
第3章 日教組と文部省の歴史(教育計画は対立からは生まれない;多くの悲劇を生んだ国旗・国家問題;国旗・国家が侵略のシンボルとして使われた事実)
第4章 「公共」を教育の中でどう考えるか(「シティズンシップ」を育てるための「ゆとり」;地域の教育力をどのように生かしていくか;教育にまで経済至上主義が蔓延している ほか)
第5章 「教育」を「学習」から考える(まず「学習」あっての教育;生命の特徴から考える教育;「教育」は最高のアート)
補章 今、日本の教育に残しておきたい言葉(矛盾に折り合いをつけながら学ぶのが「学習」;学力というものは生命力である)

著者等紹介

大田堯[オオタタカシ]
東京大学・都留文科大学名誉教授。1918年生まれ。東京帝国大学文学部卒業。東京大学教育学部教授、日本子どもを守る会会長、都留文科大学学長、日本教育学会会長などを歴任。専攻は教育史、教育哲学。日本子どもを守る会名誉会長

寺脇研[テラワキケン]
京都造形芸術大学教授。1952年、福岡県生まれ。1975年、文部省(当時)へ入省。文部省初等中等教育局職業教育課長、広島県教育委員会教育長、文部省高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房政策課長、文部科学省大臣官房審議官生涯学習政策担当、文化庁文化部長などを歴任。いわゆる「ゆとり教育」の広報を担当し「ミスター文部省」とよばれる。2006年に退職後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おさむ

31
日本の戦後教育の紆余曲折が、二人の有名人の対談で浮き彫りになります。教えて諭す上からの「教育」よりも下からの自主的な「学習」が基本という考え方は、目から鱗でした。日教組と文部省の不毛な対立、国旗・国歌問題での悲劇に多くの国民は嫌気がさしているように見えます。両者の健全かつ建設的な関係の構築が求められているのでは?。只、いま教師の組合の組織率は2割程度だそうで教育における国家の力は益々強まりそうな予感がします。2016/01/31

松村 英治

2
面白い組み合わせの対談。寺脇さんって、僕からするとものすごくまともな人だと思うんだけど、やっぱり時代の流れの中で、追いやられたということなんだろうか。2016/09/28

Hachi_bee

1
@ken_terawaki さんと大田堯さんの対談。こういう歴史があって今があるのだとわかった感じ。寺脇さんが上司だったら面白く仕事ができるだろうなぁとか、現行教育基本法の違憲立法訴訟をだれかが起こしてくれないかなぁなどと。p.126で大田さんが「国旗と国歌には微妙な違いを感じ」ているとおっしゃっている。経験や立場は違うけれど、ボクも違いを感じている。p.120辺りの「内面支配」について。他の諸問題についてはよくわからないけれど、「内面支配」については絶対に謝罪すべきと認識。安倍談話には入らないだろうな。2015/07/20

ポアロ

0
異色の対談。しかし、目指す方向は一つ。2016/07/12

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