内容説明
本書は、思春期の子どもたちをどう理解し、どんなふうにつきあっていけばいいのか、先生方や親と一緒に考え、発達の芽をさがして試行錯誤してきた学校のドラマである。思春期とつきあうしんどく忍耐のいる毎日。それでもそこにこそある発達の芽を、気づかいながら大事に育てていくためのヒントになる良書である。
目次
第1章 からだやそぶりのサインを読み取るために(「気になる」と思ったときがチャンス;「知る」から「わかろうとする」へ ほか)
第2章 自分自身と出会い、大人になる手助けをするために(言葉にできない子の内面を耕す;幼児性を引きずったままの思春期につきあう ほか)
第3章 こんがらがっては学ぶ、思春期の人間関係(自立に向けた友達関係を築くために;「私ってダメな子」 ほか)
第4章 子供の問題を通して親にかかわる(思春期の子どもにつきあいきれない親たち;子どもの不登校を通して変わっていく親 ほか)
著者等紹介
中村泰子[ナカムラヤスコ]
1971年から、養護教諭として東京の公立中学校に勤務する。その間、1978~1979年には国分康隆先生のカウンセリング協会において、1985~1986年には都立教育研究所においてスクールカウンセラーの上級研修を受けるなど、エンカウンターや家族療法を中心に相談の研修を重ねてきた。現在、東京都狛江市立狛江第一中学校に勤務。共著に、『養護教諭の相談的対応』学事出版、『いじめ―今親にできること』木馬書館、『日常的に行う相談活動の実際』東山書房、などがある
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