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内容説明
江戸時代の無神論から明治啓蒙主義、自由民権運動の思想家、日本の初期のマルクス主義、そして唯物論研究会にいたるまで、我が国の唯物論の豊かな歴史を平易に語る。労働者の学習教育運動をリードしてきた著者の名講義がここに蘇る!
目次
なぜ日本唯物論史か
幕末から昭和にいたる思想対立
江戸時代の唯物論者―安藤昌益
大阪の町人学者・無神論者・唯物論者―山片蟠桃
幕末・明治の啓蒙主義者・唯物論者―福沢諭吉
明治啓蒙主義と明六社の思想家たち
自由民権運動に対抗した唯物論的・社会ダーウィン主義者―加藤弘之
自由民権運動の思想的指導者―中江兆民
日本最初のマルクス主義の紹介者―幸徳秋水
日本労働運動の父―片山潜
日本マルクス主義経済学の開拓者・唯物論者―河上肇
唯物論研究会の活動
唯物論研究会の哲学者たち―戸坂潤、永田広志、古在由重、船山信一、甘粕石介
著者等紹介
鰺坂真[アジサカマコト]
1933年生まれ。京都大学大学院博士課程修了。関西大学名誉教授。労働者教育協会常任理事、関西勤労者教育協会副会長、全国革新懇代表世話人などを歴任。1999年、2000年に大阪府知事選挙に立候補。2022年1月6日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
川越読書旅団
22
唯物論的思想の観点から安藤昌益、山片蟠桃を理解することが出来たのは収穫。2024/06/15
uehara
1
安藤昌益や山片蟠桃あたりの唯物論的世界観提起者からはじめ、「明治」イデオローグから中江兆民、あとは日本マルクス主義の何人か...と進む。侵略排外主義者とする人への反論形式で展開する福沢諭吉評価は細かいが大事な点で異論ある人いると思う。 「運動」と密接な思想史通史は今ではなかなか書きづらいだろうか。2022年没の日本共産党系学者・鰺坂真の講義ふまえた遺著。1章ずつ使うマルキストは河上と戸坂だけだが反核運動で日共を離れた古在由重の業績にもしっかり触れている。2024/07/24
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