内容説明
権力によって闇に葬られた虐殺の真実とともに、その魅力あふれる人間性の全貌が甦る―北海道新十津川出身。東京帝大新人会で活動後、社会運動に進み、日本共産党の九州地方の再建責任者として福岡県で活動中、特高警察によって虐殺された西田信春の初の本格的評伝。
目次
序章
第1章 少年時代(誕生;小学生時代;札幌一中時代;一高時代;関東大震災)
第2章 東京帝大時代(入学;軍事教練反対闘争;西田の「日記」から;新人会員として)
第3章 社会運動のなかで(労農運動のなかへ;「三・一五事件」;無産者新聞時代;「四・一六事件」と獄中生活;「君主制」をめぐって―「雨の降る品川駅」問題;豊多摩刑務所の日々;統一公判闘争)
第4章 九州地方オルグとして(福岡へ;九州組織の再建;嵐が来た―「九州二・一一事件」)
終章 甦る死(西田信春を探して;屍体鑑定書―検事・医師の証言)
著者等紹介
上杉朋史[ウエスギトモシ]
1943年2月、北海道札幌郡琴似町に生まれる。1966年、北海道学芸大学札幌分校(現・北海道教育大学札幌校)を卒業する。同年より37年間、北星学園男子高等学校(現・北星学園大学付属高等学校)で社会科教師をつとめる。2003年に同校を退職。2018年10月11日、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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