内容説明
「光」を求めて歩み続ける多喜二の生き方が危機的・閉塞的状況克服への希望を提示する。多喜二の視点を通じた現状分析、新たな作品解釈、創作劇…熱気に包まれた「多喜二祭」記録集。
目次
ただいま、零時五分前です―世界終末時計と小林多喜二
小林多喜二の時代と“美しい国”
「組曲虐殺」から考える治安維持法と現代―小林多喜二と井上ひさしを結ぶもの
世界文学と小林多喜二
移民と棄民の相貌―小林多喜二と石川達三
『蟹工船』から見えてくるもの―「帝国軍隊‐財閥‐国際関係‐労働者」という一本の糸
構成劇 爺ちゃんは昔戦争に行った
著者等紹介
荻野富士夫[オギノフジオ]
1953年生まれ。小樽商科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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