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内容説明
編集とは、情報の出し入れの間の営みであり、編集工学とは、情報社会をもっとおもしろく生きるための技法である。編集工学研究所を率いる著者が情報編集術を説く。著者の原点にして頂点とも言える名著を、大幅加筆修正した増補版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
24
朝日文庫の新刊です。知る人ぞ知る、『本の虫』を通り越して『本の化物』と私が呼んでいる松岡正剛さんの原点とも言える代表作が大幅加筆の上文庫で復刊されました。松岡さんは昔は雑誌『遊』を出してた工作舎出身で、今は編集工学研究所の所長をしています。角川ソフィア文庫から出してる『千夜千冊』などが有名で、私も若い頃は『遊』は買ってデザインの素晴らしさに惚れ込みました。この本では編集工学とはどういうものかを分かりやすく教えてくれます。短期記憶も長期記憶も全ては編集されて脳に収まっているからこそ、並列して想起できるのだ。2023/11/01
zoe
15
2023年増補版。長い文章や長い映像を記号化し、短く簡潔にエッセンスとして捉える。そして、最も有効、有意義な順番に配置していく。パターンを作ると、最初のワンフレーズから後続を予測できる。ナレッジデータベースには、意味の立体配置が重要だ。編集素材を大分類するマザーコード。文庫7冊分のレ・ミゼラブルを絵本やミュージカルへと情報圧縮する。手続き的編集である科挙登用。今、我々はITと言うマザーのナラティブの形成と言語が同時に確立に向かっている最中なのだろうか。今の自分的には、文化の多様性よりコモンセンスが響く。2024/10/13
Don2
15
面白い。ネットワーク理論とポストモダンとインターネット(というよりPCか?)の掛け算のような、"知"の創出に関する本。私の印象は、人間が作るコンテンツは編集によって流暢性が上がって流通する。ポイントは流暢性を生み出している暗黙の了解的な意味分節のネットワーク構造(エディティングモデル)で、編集とは、コンテンツをエディティングモデルにはめ込むことによる意味の創出、といった意味合いかなと理解した。何か、最近読んだ物語の哲学や訂正可能性の哲学、勉強の哲学等と呼応するところもあり、腑に落ちるところが多い。2024/07/15
緋莢
15
図書館本。2001年に刊行された文庫の増補版(単行本は1996年に刊行)<編集とは「該当する対象の情報の特徴を読みとき、それを新たな意匠で変化させ、再生するものだ」>というのが、最初の方に出てきます。そして、これは誰もが 日々、行っているものなのですが、<いったい自分がどのように編集しているのか、それを自分で知ることはなかなか難しい>とも書いています。著者は、編集工学を準備するにあたり(続く。2024/01/20
アドソ
14
この30年、背伸びしながらも松岡さんの本に喰らいついてきて、その歴史も感じながらの総まとめ。編集工学とは○○だ、のような説明はない。○○の××は編集工学的だ、という説明が続く。編集とは主語的ではなく述語的だってこういうことかなと思いながら。PCがまだ全然パーソナルではなかった時代に、ハイパーテキスト的な相互参照世界を予見してきた人。それゆえ「インターネットを考えた人(もちろん編集工学的な意味で)」と見做されてるんだな。これからのAI時代をどう見てるのだろうか。2024/02/11
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