内容説明
科学的社会主義の理論に関心をもつものにとって、その源泉の一つであるヘーゲル哲学を学んでみたいという要求は、不可避的であるといってよいでしょう。本書は、ヘーゲル哲学を学ぶための、原文にそった手引書です。著書は、広島県労働者学習協議会として最初の「ヘーゲル小論理学ゼミ」を1994年に、1996年には二度目のゼミを開催しました。本書は、その二度目のゼミの講義に加筆・訂正したものです。著者なりに、ヘーゲル哲学の合理的核心が変革の立場にあるとつかめましたので、再度のゼミとなったものです。
目次
ヘーゲルとその時代
ヘーゲル哲学の意義
有論・質
有論・量
有論・限度
本質論・本質
ヘーゲル論理学とは何か
論理学の構成
本質論・現象
本質論・現実性
本質論・概念論
概念論・主観的概念
概念論・客観
概念論・理念
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Z
9
良書。端的に共産党系の組織の講義の記録だが、すごく分かりやすい。政治的な話は例を挙げる時に出てくるくらいで、政治的に別な考えの人でも気にせずに読めると思う。ヘーゲルの解説本でこの人の本が一番。この本にしたがいヘーゲルの思想の業績を短くまとめると、目の前に現実があり、それを認識するだけでなく、理念、理想をもとに現実を変革していくことに人間の特徴があり、当時や過去の様々な知識を一つの体型にまとめあげたといった感じになると思う。理念を資本主義に置き換えればマルクスの理論になるし、理念を共産主義に置き換えれば、文2018/12/31
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