出版社内容情報
観光市場はコロナ禍後、急激に回復し、インバウンド消費は自動車に次ぐ輸出産業へと成長した。旅行者と住民がwin-winになり、地域にダメージでなくメリットをもたらす取り組み、コミュニティベースでリジェネラティブなツーリズムなど国内外の新たな動向を解説。初版から4年を経て、大幅な加筆、新章を追加した最新決定版!
内容説明
旅行者と住民がWin‐Winの関係を結びダメージでなくメリットをもたらす観光へ。新章追加、大幅改訂最新決定版!
目次
1 オーバーツーリズムとは(訪日外国人観光客の急増とその背景;オーバーツーリズムの影響;オーバーツーリズムのタイプと対策)
2 国内外のオーバーツーリズムの事例と対策(海外のオーバーツーリズム;国内のオーバーツーリズム)
3 新たなオーバーツーリズムとその対策(ソーシャル・メディアが生む次世代オーバーツーリズム;ICT、AIを活用したブレークスルー;レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)
コロナ禍を経た、オーバーツーリズムの現在
オーバーツーリズムへの向き合い方)
著者等紹介
高坂晶子[コウサカアキコ]
株式会社日本総合研究所調査部主任研究員。1984年慶應義塾大学法学部卒業。1989年同大学院博士課程を満期取得退学。1990年、株式会社日本総合研究所に入社、調査部にて調査研究業務に従事。主な研究テーマは地域活性化、観光振興(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
2
訪日外国人観光客の急増: 世界・爆発的旅行者増加 日本のインバウンド市場の成長 政策の転換 コロナ 観光の効用 オーバーツーリズムの影響・タイプと対策 国内のオーバーツーリズム: 人気観光拠点ー京都府京都市 リゾート型ー沖縄県恩納村 稀少資源型ー富士山- ソーシャル・メディアが生む次世代オーバーツーリズム ICT、AIを活用したブレークスルー レスポンシブル・ツーリズム/責任ある観光 コロナ禍を経た現在 オーバーツーリズムへの向きあい方: 危機管理 関係主体間でのWin-Win関係 持続可能な地域観光2024/09/30
お抹茶
1
国内外の事例が多い。ハワイではレスポンシブル・ツーリズムが重視され,観光客が地元の考え方や生活習慣を尊重し,風土に根差したハワイ文化を体験・理解しようとする観光スタイルを強めている。ツェルマットではホテルの所有・経営など観光ビジネスを住民主導で行い,カーフリーを貫くなど地域住民の生活環境も重視する。ガラパゴスでは,島民が観光ビジネスに深く関わり,量より質を重視する観光を目指す。美瑛では,私有地への立ち入りや写真撮影のマナー違反対策として,農家と観光客の関係を深める工夫を行っている。2024/10/15
K
0
(202409,689.2)観光地ではなくて、観光地の近くに住んでいるけど、深刻な問題だーと思うので借りてみる。ジャンルごとと、対策ごとの表がとてもよかった。私もいろいろあちこち行くけど、一番自分にとって重要なのは「空いてる」ってことだと最近思ったので、京都や鎌倉なんかもう死ぬまで行かないと思う、残念だけど…。対策もいろいろ書かれているが、人気観光地というのは、「誰かの価値観の集まりによるいいところ」なのだと思って、自分でどこかを発掘するしかないな~と感じる2024/11/19
ゼロ投資大学
0
オーバーツーリズムは、過度の観光地化によって住民の生活環境や観光客の観光体験に悪影響を及ぼす事象のことを指す。2000年以降に、政府が観光立国を目指して、規制緩和や免税制度などを導入してインバウンドを一大産業にしようと奮闘してきた。日本の潜在的な観光地としての魅力は非常に大きいので、伸びしろのある分野である。観光地として地元が潤うのと同時に、そこで得られた収益を活かして、持続可能な地域の創造に役立てていきたい。2024/10/15