出版社内容情報
23年4月法改正で可能となった自動運転レベル4では「運転手がいない!」。誰が事故の責任を負うのか。飛び出してきた子供を避けるため誰かを犠牲にしなければならなくなったらAIにどう判断させるのか。市民が求める安全性のレベルはどうか?世界の動向も踏まえ倫理、法、市民意識から社会に受けいれられる方策を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
34
自動運転の車が身近に走るようになって、自分が乗りたいか?みなさんはどうですか?正直なところ、自分はこわいです。PCでさえよく固まります。命をAIにあずけられるのか?本書を読むまで、日本が自動運転において中米に遅れているのは日本の事故0神話が一番の原因だと思っていましたが、自分もやっぱりAIを信用できていないんですよね。本気でみんなで考えないとですね。5年生と社会科で未来の自動車について考えようと思っていますが、奥が深い。根っこは技術や法律的よりも人の意識ですね。でも、躊躇していたら、ずっと実現しない。 2024/08/03
よっち
29
運転手がいないレベル4で事故の責任を負うのは誰か?自動運転「レベル4」の施行に向けて、世界の取組みも例に、実装に立ちはだかる倫理、法、社会に受け入れられる方策を探る一冊。自動運転レベルごとにどこまでできるのか、日本や世界の自動運転に向けた取り組みを紹介しつつ、焦点となる誰の命を優先するかをAIに委ねられるか、法的責任をどうするのか、事故時の刑事責任といった課題を挙げていて、マイナンバーを巡るあれこれを眺めていると、日本が自動運転レベル4を社会的に受容するハードルは相当高いな…と思わずにいられませんでした。2023/08/13
たー
5
自動運転の技術的な話ではなく、法律や倫理など社会的需要性の話だった。トロット問題に代表される重要だけど、答えのない問いが色々あって道は長そうだ。2023/12/29
takao
3
ふむ2023/08/11
mittaka
1
自動運転には倫理面での検討も必要だと認識した。その開発にトロッコ問題が登場するのが感慨深かった。 ・制御不能のトロッコが5人を轢いてしまう状況で、線路を切り替えれば1人を犠牲にするだけで5人を助けられる、という正解のない倫理的な思考実験。「倫理的なジレンマ」 ・ELSI(エルシー)「倫理的・法的・社会的問題(Ethical, Legal and Social Issues)の頭文字」新しい科学技術を社会に導入する際に生じる、技術そのものとは別の倫理的・法的・社会的な課題を検討しその解決を目指す取り組み2025/10/02




