内容説明
木の機能や成長に関する正確な知識、実際の商品や誤った使用例などを明快に解説した定番書の改訂版。環境意識の高まりや中大規模木造の拡大といった潮流を踏まえて記述・事例を更新したほか、難燃化処理や耐火構造部材など防耐火加工技術の動向や、開発著しい「CLT」「NLT」の最前線、規格化された新構造材について増補した。
目次
1章 木材利用の常識・非常識
2章 木材の強度的性質
3章 木材の加工
4章 木質建材の強度特性
5章 材料からみた木造建築
6章 ちょっと悲しい実例集
著者等紹介
林知行[ハヤシトモユキ]
京都大学生存圏研究所特任教授。秋田県立大学名誉教授。国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所フェロー。農学博士。1952年大阪府堺市生まれ、1982年京都大学大学院農学研究科博士課程林産工学専攻修了(京都大学木材研究所木質材料学部門)、同年農林水産省林業試験場(現森林総合研究所)入所、以降、接合研究室長、構造利用研究領域長を経て、研究コーディネータ、2013年より秋田県立大学木材高度加工研究所教授、2014年同所長、2020年同大学名誉教授。2020年7月より京都大学生存圏研究所生活圏木質構造科学分野特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅわっち
17
カーボンニュートラルに向けて木が見直し始められている。まず。木の細胞は殆ど死んでるって事を知らなかった。そして、死んだ細胞が生きてた時の材料で防腐剤や防虫剤になってるのを知った。接着剤が性能が上がり木の材料は構造材として使われる場合接着剤で使われているものがほとんどあることを知った。著者は大学の先生で。いろんな木材材料のメリット、デメリットを行間の中に表現しているように思った。読んでて。木は扱う先生のためかとても優しいしさを感じるさせる人柄でした。木を構造と考えてる人には必需の本に感じました。2023/05/18