内容説明
経済界からは規制緩和を迫られ、市民からは開発業者の手先と誹られる都市計画。もう小手先の対応の積み重ねでは済まされない。少子高齢化と地球環境の時代にふさわしい街づくりのための都市計画を大胆に提言する。
目次
1部 現実からの変革―地方分権と市民参加(地方公共団体の文脈から見た都市計画;都市計画と市民参加―横浜を例として;生活の質から見た都市計画)
2部 基盤の再構築―新たな公共性への挑戦(都市計画、土地利用・建築規制はなぜ必要なのか;都市計画の評価;自律支援による新たな公共性への方途;都市計画と公共性)
3部 パラダイムの転換―新しい都市計画の構想(21世紀の都市像へ向けて都市計画に求められるもの;21世紀の都市計画の枠組みと都市像の生成―都市デザインの試みから;21世紀都市計画の展望)
著者等紹介
吉川富夫[ヨシカワトミオ]
48年生まれ。東京大学経済学部卒。東京都政策室にて長期計画、実施計画、経済調査などを担当。経済企画庁内国調査課にて経済白書の公共経済を担当。企画審議室調整部、東京フロンティア推進本部にて臨海副都心開発調整担当課長。ニューヨーク事務所副所長、生活文化局文化事業課長などを経て、現在、建設局西部公園緑地事務所副所長。主な著書に『行政評価による地域経営戦略』(監訳、東京法令出版)『実践・行政評価』(共著、東京法令出版)など
大方潤一郎[オオカタジュンイチロウ]
54年川崎生まれ東京育ち。東京大学都市工学科で都市計画を学び、同博士課程修了。東京大学助手、横浜国立大学助教授を経て、現在、東京大学都市工学科教授。都市計画史から研究をスタートしたが、再開発・地区計画・都市マスタープランなど実際の計画づくりにもかかわってきた。主な著書に『協議型まちづくり』(共著、学芸出版社)『地方分権時代のまちづくり条例』(同)など
木下真男[キノシタミチオ]
46年静岡県生まれ。69年日本大学理工学部建築学科卒業。同年、横浜市入庁。みなとみらい21地区、新横浜駅、上大岡駅周辺地区などの横浜市の都心、副都心計画を担当する。また、シティネット(アジア太平洋都市間協力ネットワーク)やペナン市との都市間交流事業にも携わる。現在、横浜市都市計画局担当理事・開発部長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- かずをかぞえる