内容説明
最果ての地の、その外れにあるホテルビーナス。ここには、名前すらも無くしたい人々がひっそりと暮らしている。ドクター、ワイフ、ソーダ、ボウイ、僕、そしておかまのオーナー、ビーナス。ある日不思議な父娘がやってくる。寡黙な父、ガイ。心の回転をなくした娘、サイ。二人の出現でホテルビーナスに小さな嵐が起こる。そして、無回転だった僕たちの心がゆっくりと回り始めた。CMプランナー麻生哲朗の小説デビュー作にして映画『ホテルビーナス』原作。
著者等紹介
麻生哲朗[アソウテツロウ]
1972年生まれ。CMプランナー。’96年に電通入社。’98年TCC新人賞受賞。’99年、電通から独立した4人で日本初の本格的クリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」設立。「南アルプスの天然水」「カロリーメイト」「アミノサプリ」「ライフカード」などヒットCMを企画、数々の広告賞を受賞。また、CHEMISTRY、SMAP等の作詞も手掛けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
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再読。コピーライターの方だけあって、小説としては文章が甘いところはあれど、時々はっとするくらい胸掴まれる表現がある。キャラクターが生々しくなりすぎず概念的なのも読んでいて心地いい。おいしいコーヒーを淹れてから読みたい、大好きな1冊。
あやえり
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人が流れ着く待ちにビーナスが構える店。 カン、ソーダ、ドクター、ワイフ、ガイにサイ。 本当の名前を持たないものたちの生きるという時間の過ごし方を描いた中編。2015/11/18
はにわっぱ
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棚から引張り出してきて再読。現実味がないけどそこが◎ 笑顔っていいなぁと思えるよね☆2012/04/26
daigo
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映画と共に大好きな本。 麻生さん、もっと本出さないんでしょうか。
バナナ
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再読。映画が好きで小説も購入した。久しぶりに読んだら、びっくりするほど冷静にストーリーを追えた。少し格好つけた話だけど、不器用で精一杯の生き方が好きだ。2010/12/31
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