出版社内容情報
コクヨが制作中の「生活社史」を巡る岸政彦との対話、様々な企業による「仕事の蓄積、その方法と意味」、アーカイブ施設としての図書館の役割、「公共的な歴史と個人の記憶のあいだ」を揺れ動く複数のエッセイ、そしてブックリストまで。何を残すかではなく「なぜ残すのか」を問うことで、過去との向き合い方を改めて考える一冊。
【目次】
友人、家族、企業、地域、国家─
テクノロジーの進歩は日常のほとんどを記録する世界をつくった。
わたしのもとを離れ、データが無限に増殖し続けていく。
あまりに膨大なデータの集積を前にすることで、
わたしたちはアーカイブすることの意味を見失った。
いま問うべきは「何を残すか」ではなく、 「なぜ残すのか」だ。
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アーカイブ・オブ・モダン・コンフリクト
矛盾と混沌の実験室
800万点を超える古写真、1000万点を超える古文書やアーティファクト。時空を超えてロンドン某所に集められた「語られざる歴史」の断片は、現在を生きるわたしたちに何を語りかけているのか───蒐集の基準も目的もない。一般公開もしていない。驚異の「反アーカイブ」に潜入した。
〈アーカイブ・オブ・モダン・コンフリクト〉主宰のティモシー・プラスに聞く、選定基準も分類もないアーカイブの、その極意。
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巻頭言
記憶のマネジメント
文=山下正太郎(本誌編集長)
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社員の人生は社史になるか
岸政彦と語る、コクヨ「生活社史」という試み
現在、コクヨで「生活社史」という一風変わった社史編纂のプロジェクトが進行している。文房具、家具、オフィス設計など、小売から企業向けまでユーザーとの多様な接点をもつ企業の歴史を、販売店、社員、家族などとしてさまざまにコクヨと関わってきた個人の人生からまとめ直す試みだ。個人のライフストーリーを集め、それを企業のアーカイブとして編纂するとき、どんなことを考えなければいけないのか。 『東京の生活史』をはじめとする「街の生活史」プロジェクトの編者も務め、生活史という学問と手法を社会へとひらくアプローチを
続ける京都大学・岸政彦教授を招き、「コクヨの生活社史」編纂室が聞いた。
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企業アーカイブの現在地
仕事は流れ、そしてとどまる
[ヤマハ/川島織物セルコン/ポーラ文化研究所]
日々の業務は流れ去っていくように見えて、企業の内側には確かに残るものがある。独自の価値観や働き方、そこから生み出されるプロダクトなどといった、企業の記憶。蓄積していく仕事のなかから、それをどう捕まえることができるのだろうか。ユニークな視点から、企業の記憶を捉え、アーカイブとして価値化する3つの企業を訪ねた。
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21世紀の図書館のかたち
スノヘッタ・人と知が出会う風景
図書館はもはや記録を保管するだけの場所ではない。オスロで設立され、現在では国際的な建築プロジェクトを数多く手掛けるスノヘッタは、アーカイブを「保存のための保存」から解き放ち、人と知が交わり続ける「生きた」存在として再定義する。2023年末に開館したばかりの北京図書館の設計を通じて描かれるのは、記憶を未来へと更新し
続ける、21世紀のアーカイブのモデルケースかもしれない。スノヘッタの
感想・レビュー
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水原由紀/Yuki Mizuhara
hukukozy
池波




