出版社内容情報
社会的課題に向き合う政策はいかにあるべきかを論じるシリーズ。2巻ではグローバル化の仕組みと現実を広い視野から冷静に捉えなおす
社会的課題に向き合う「政策」はいかにあるべきか。また、その立案・実行を担う人材をどう育てるか。関係する研究領域が学際的に協力し、問題発見と問題解決に取り組む「政策学」の考え方を、身近な問題をできるだけわかりやすく論じることで示すシリーズ。2巻では、グローバル化の仕組みと現実を広い視野から冷静に捉えなおす。
1 章 「世界の工場」アジア(阿部茂行)
2 章 ミャンマーのゆくえ(岡本由美子)
3 章「ウォール街を占拠せよ」活動はなぜ起きたのか(足立光生)
4 章 金融危機の連鎖の仕組み (根岸祥子)
5 章 国際標準化が変える金融システム(野間敏克)
6 章 世界の健康問題と政策対応(内田康雄)
7 章 ゆらぐ国家主権(月村太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
samandabadra
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2014年出版だが、この頃既にパンデミックに備える仕組みを作る試みをビル・ゲイツ夫妻が行っていることに言及するところがあって興味深い。そう簡単には起こらないことが前提になっているが、6年後には起こってしまった。さらに、この時期は過度に富が集中していることに対する世界中の不満を表す「ウォール街を占拠せよ!」への理解を示す論文があったり、金融のしくみが日本的なものから世界を意識したものへと変わる際の変化に耐えろという話とか、10年前はこのような問題が議論に上っていたことを改めて考えさせる。10年ひと昔である2024/07/27