内容説明
癒しという名の暴力―沖縄と在日表象と傷の記述が現代日本の植民地主義を暴き出す。ポストコロニアリズム研究が植民者を抉り出す。
目次
第1部 植民者とはだれか(日本人という植民者;沖縄への欲望―“他者”の“領有”と日本人の言説政治;責任としての抵抗―ファノン、レヴィナス、李良枝を中心に)
第2部 野蛮と癒し―欲望される植民地から(帝国を設けて、何がてけないのか?;「観光立県主義」と植民地都市の「野蛮性」―沖縄の土地・空間をめぐる新たな記述段階;太平洋を横断する植民地主義―日米両国の革新派と「県外移設論」をめぐって)
第3部 抵抗の記述にむけて(同定と離脱―清田政信の叙述を中心にして;この、平穏な時期に―東京タワージャックにおける富村順一の「狂気」をめぐって;植民地主義後の植民地主義―Colonialism after colonialism)
著者等紹介
野村浩也[ノムラコウヤ]
広島修道大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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