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内容説明
吃音を個人の問題で済ませるのではなく、社会の問題として捉え、「法律に基づいた支援」を考える時代になってきました。本書では、効果的な吃音支援を実現するために、合理的配慮の具体的な事例や法律そして資料を紹介します。
目次
第1章 吃音のある子は、どんな場面で困っているのか?
第2章 吃音のメカニズム
第3章 吃音と法律
第4章 幼児
第5章 小学校
第6章 中学校・高等学校
第7章 大学・専門学校
第8章 就職
巻末資料1 啓発資料
巻末資料2 学校でのいじめを防止する法律
著者等紹介
菊池良和[キクチヨシカズ]
九州大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科助教、医学博士。中学1年生のときに、「吃音の悩みから救われるためには、医者になるしかない」と思い、猛勉強の末、鹿児島ラ・サール高校卒業後、1999年九州大学医学部に入学。医師となり、研修医を2年間終えた後、2007年に九州大学耳鼻咽喉科に入局。2008年より九州大学大学院に進学し臨床神経生理学教室で、「脳磁図」を用いた吃音者の脳研究を行ない、今まで4度国内外での受賞をしている。現在、九州大学病院耳鼻咽喉科で吃音外来を担当。吃音の著書多数。年平均20回、全国各地の講演会に招待され、吃音の啓発に努めている。医師の立場で吃音の臨床、教育、研究を精力的に行なっている第一人者である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jacard
1
吃音って身近じゃないけど、なんとなく。具体的な内容で良い。今まで意識できていなかったことに気づいた気分。「ぼぼぼく」の連発だけでなく、難発、伸発がある、と。自分にも当てはまるのがあるようにも思えたり。/難発は場面緘黙と区別しにくいのでは?/知らなければ言い間違いには、ツッコミが入ったりしそう。難しいね。/自己認知って大切なのね。周囲は気づいても触れていいのか悩みそう。「真似しないでね。わざとじゃないの」。/合理的配慮として代替案が見つかればいい。見つかるまでは一緒に知恵を絞らないと。2021/03/17
もん
0
吃音とはいかなる場面で出やすく、逆にどうすれば出にくいのかそのメカニズムが記されている。 また、保育園幼稚園、小学校、中学校高校、大学、社会人とそれぞれのステージで受けられると吃音者が生活や仕事がしやすい支援の仕方、それぞれの場所で支援を受けるために提出すると良い法律と吃音に関する知識に基づいた資料が掲載されていた。 吃音の子供をもつ保護者、子どもと関わる職業に就いている人にはぜひ読んで吃音者の明るい未来のために理解を深めてほしいと思った。2024/03/18
newpapa
0
菊池先生の本は構成が分かりやすく、大変読みやすかったです。2020/05/23