出版社内容情報
全国各地の人々が震災への思いを歌に。決して忘れてはならない震災の記憶を、率直に、切実に詠んだ歌の数々。復興への希望の1冊。
全国各地の人々が震災への思いを歌に。決して忘れてはならない震災の記憶を、率直に、切実に詠んだ歌の数々。復興への希望の1冊。
【著者紹介】
佐藤通雅(さとう・みちまさ)……歌人・評論家。河北新報歌壇選者。1943年、岩手県生まれ。主な歌集に『水の涯』『予感』『強霜』などがある。
内容説明
NHKの番組「震災を詠む2013」に寄せられた東日本大震災にまつわる歌の数々。三十一文字に刻まれた、忘れてはならない永遠の記憶。
著者等紹介
佐藤通雅[サトウミチマサ]
歌人・評論家。河北新報歌壇選者。1943年、岩手県生まれ
東直子[ヒガシナオコ]
歌人、作家。1963年、広島県生まれ。第七回歌壇賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kasre
2
震災から二年が経った頃に歌われたもので 当時の思い 今ここにある気持ちが歌にこめられています。涙や願いや救い…短い歌の中に、たくさんの思いがこぼれるほどに溢れています。静かに寄りそうもの 或いは はげしく揺り動かされるもの。⭐暗闇で震える声に「大丈夫」力をこめて握る掌⭐年若き遺体運びの自衛官 担架なければ背負ひて運ぶ⭐ことばなどさして大事でないらしい 抱きしめあえる腕さえあれば⭐被災地ですれ違いし老女(ひと)大声で皆居ねぐなっだ おらあ負けねど⭐叶うなら震災前のあの庭で母と語らい草取りしたい 2018/03/13
Naranja
2
どの歌も胸を抉られるようだった。骨上げで我が子の遺骨に混じっていたヘアピン、木の葉のように流れていく車。「マーマーマーマー涙ふきふきパパの背に波になりたいよママに会いたいよ」震災直後に母親を探して泣きじゃくっていた女の子を思い出した。あの子はお母さんを見つけられたのだろうか。2014/07/07