内容説明
家族・教師・専門家がそれぞれの知識や専門性を活かして連携するために。場面緘黙児は非常に多様な状態を示し、症状の背景要因も千差万別であるため、さまざまな専門領域による支援法の模索や研究、そして連携が必要である。本書は、場面緘黙における最新の海外研究結果を踏まえ、最も効果的な支援の方向性を示した。
目次
場面緘黙の概要とそのアプローチ
第1部 近年の場面緘黙の理解(子どもの場面緘黙―半世紀における場面緘黙の見解の変化;場面緘黙をもつ10代の子どもと保護者の声―声なき者たちに声を;支援ネットワークSMIRAの成り立ち)
第2部 関連する症状や併存障害(場面緘黙とコミュニケーション障害の併存;場面緘黙と自閉症スペクトラム障害の関連性;場面緘黙と吃音)
第3部 介入・治療方法と支援法(場面緘黙における薬物療法の有効性―ある事例から;学校や地域で有効な場面緘黙への支援;家庭と学校との連携による場面緘黙への効果的な支援;場面緘黙のケアパスの有効性;他言語圏における場面緘黙支援の現状;音楽療法と発話への道;10代の子どもに自信をもたせる;場面緘黙児への法的支援;成人期における場面緘黙)
第4部 まとめ(場面緘黙症状の改善―元場面緘黙児と家族の体験談;場面緘黙の今後)
著者等紹介
スミス,ベニータ・レイ[スミス,ベニータレイ] [Smith,Benita Rae]
元言語聴覚士。元言語病理学療法上級講師(実用的な理論を応用した場面緘黙の共著を複数もつ)
スルーキン,アリス[スルーキン,アリス] [Sluckin,Alice]
SMIRA代表。元精神医学ソーシャルワーカー(長年に渡る場面緘黙研究と支援が認められ、大英帝国勲章受章。場面緘黙のみならず、母子の愛着関係に関する研究論文や著書多数)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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