- ホーム
- > 和書
- > 教育
- > 特別支援教育
- > 知的障害・発達障害等
内容説明
クラスで取り組む特別支援教育。話したくても話せない子どもたちがいます。場面緘黙を理解するための絵本。
著者等紹介
はやしみこ[ハヤシミコ]
元場面緘黙児の保護者。かんもくネットのホームページ制作担当
金原洋治[カネハラヨウジ]
かねはら小児科院長。かんもくネット会員。昭和50年山口大学医学部卒。済生会下関総合病院勤務後、平成10年かねはら小児科開業。クリニックで「発達支援室ベースキャンプ」を開設し、臨床心理士や作業療法士とともに心の問題や発達の問題の相談を行なっている。また、学会発表や講演なども積極的に行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
67
【しゃべりたくてもしゃべれない かも】 「あ って言ってみて」「い って言ってみて」小さいお友達は全く悪気は無く問いかけます。 「もっと大きい声で話したら」なぜ会社でこんなに小さい声なのだろうと同僚の一人に私はずっと言っていました。/読書メーターで障害や病気の本に出会うたびに「人に迷惑をかけてはダメ」から「人はお互い迷惑をかけて生きている。生きていい。」と考えが変わってきています。2015/04/24
パフちゃん@かのん変更
52
若い頃、音楽専科をしていた時、高学年男子ですが歌のテストでいきなり泣き出した子がいました。びっくりしてまわりの子に聞いたら「この子は学校では喋れないんです」とのこと。普段、表情や動作で回りとのコミュニケーションはとれていて笑顔だったし、全く気付きませんでした。担任からも聞いていなかったし。あの子は喋れるようになったかな。「喋らない」のではなくて「喋れない」のですね。時期が来て何らかの不安を克服する力が付いたら自然と話せるようになるんでしょうね。2014/01/26
臨床心理士 いるかくん
44
家では何の問題もなく話すことができても、家以外の学校などでは話せない症状を場面緘黙(ばめんかんもく)という(医学的には選択制緘黙と称される)。この本は絵本だが、緘黙の子の思いがよく描かれている。そして緘黙というものがあるなどとは思いも寄らない子供や親や教師等にとって、とても読みやすく啓発的に描かれている。簡潔だが要を得た医学的解説と対処の仕方なども書かれ、緘黙の子自身や周りを取り巻く人々にとっても格好の好著といえる。2015/01/28
かおりんご
25
絵本。学校図書館、もしくは保健室に置いておいて欲しい。場面緘黙のことが、低学年の児童にも分かりやすく描かれている。2020/12/21
ヒラP@ehon.gohon
20
「場面緘黙」という言葉を初めて知りました。 人前で話すことのできない緊張感と、話をできない場面を作り出すクラスの雰囲気と、先生の立場を考えました。 絵本としては児童書ですが、付された重厚な解説は教員向けでしょうか。 人見知りも、度が過ぎると病的です。 少しでも話せない子が、友だちと早く打ち解けるように、子どもたちの理解を育てる工夫の必要性を感じました。2019/11/21