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内容説明
障害児教育における理論や指導法の多くは、海外より輸入されたものである。その中にあって、ひときわ眩い光彩を放っているのが北原キヨの存在であろう。彼女の実践は、国内よりむしろ米国で高い評価を受け、現地の専門家や親たちに多大な影響を与えてきた。彼女が一貫して主張してきた「混合教育」は、今日最も注目されるインクルージョン(統合教育)の先駆的実践であったと言えるし、また、「生活療法」は、行動療法との類似性を指摘する人もいるが、けっしてその枠内にはおさまりきれない独創的な教育方法であった。この「混合教育」と「生活療法」を両輪とする北原キヨの教育思想は、今日なお新鮮さを失うことなく、多くの後進たちに受け継がれている。本書では、それらが熟成されていった過程が、その稀有な生涯と共に、火の玉の如き情熱迸る筆致によって描き出されていく。
目次
1 可能性を求めて(教師としての出発;幼稚園の創立;混合教育へのとりくみ;小学校設立へ)
2 花の実り(創立の熱気―小学校開校その後;独学ひとすじの道;試練;再起;再び可能性を求めて―中学校の創立)




