出版社内容情報
世界のビジネスエリートが学んでいる、教養としての「アート」を超楽しく理解!AI時代に必要な「センス」を学ぼう!
内容説明
最近、行き詰まっていて…そんな人にはアートが特効薬。「ものの見方」や「価値観」が180度変わります!
目次
1日目 いま流行りの「アート」って何?
2日目 美術だけじゃない!アートの種類と価値はいろいろある
3日目 教養としてのアート―アートは進化論で学ぶと超面白い!
4日目 刺激材としてのアート―現代アートの魅力を教えてください!
5日目 人生の本番としてのアート・前編―アート鑑賞のすすめ
最終日 人生の本番としてのアート・後編―全員がアーティストになる時代
著者等紹介
三浦俊彦[ミウラトシヒコ]
1959年生まれ。東京大学文学部美学芸術学専修課程卒業。現在、東京大学文学部教授。専門は美学・形而上学。大学で教えながら小説と哲学書を出版し、匿名でさまざまな芸術活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あーびん
24
「先生...アートってなんですか???」で始まるアート指南本。私も現代アートの意味のわからなさにはお手上げだったんですが、“アートの概念の中には、「社会的に価値のあるもの」という意味合いは組み込まれていません” 新しい概念と無駄を楽しむことがアート?! “テイストや感性は積み上げ式のため意識すれば磨かれるもの。よって年をとってからの方が正しい”とのことなのでこれからはより美術展に通って美的感覚のアップデートに励もうと思います。“モテるためにアートは生まれた”は名言だし、ほんとそうなんだろうな。2020/08/14
アカツキ
12
アートの利用や効用を対話形式でやさしく解説した本。アートとは何なのか。目からウロコがポロポロこぼれっぱなしだった。実用性がない=アート、実用性がある=デザイン。哲学は実用性を持たない考えであり、理解されると学問になる。だからアートも哲学も現時点ではまだ実用性が見えていないだけ。純文学と大衆文学の違いもまた同じ。美術解説の本で下調べしてから美術館に行くのもいいけれど、この本でアート自体への理解を深めていくのも面白いと思う。2025/02/11
noko
6
アートとは常識をぶっ壊す工夫。今ある概念を壊す工夫。別に美しくなくても良い、エロでもグロでも不快でもアート。人の価値観を揺さぶるものであればアートの価値は高い。デザインとアートの違い。デザインはアートの枝葉。アートがボスでデザインは子分。デザインは人の生活に入り込む実用的。アートは人の生活から切り離されたもの。アートは太古の昔からあり、役に立つと思われたり、流派や建築、漫画、デザイン、浮世絵など具体的な名前が付けられるとアートから分離していくので、今あるアートはそれの残骸で、まだ名前がついていないもの。2025/03/29
にゃうぴょん
6
アートについてわかりやすく説明されてます。ちょっと見方が変わりそうです。2024/06/15
ヒコ
5
人の全ての営みの中で、実用性の生まれたモノに「建築」とか「工芸」とか名前を付けていって、まだ実用性が見付けられていない、残っているモノが「アート」というカテゴライズはとても腑に落ちるものでした。学問における哲学のようなものですね。★★★(三つ)2022/01/10