内容説明
本書には、類書にはない、いくつかの特色を盛り込んだ。第一に、読者を公開会社またはこれに準ずる会社の管理職を対象とした。管理職である以上、会計数値を中心とした厳しい管理能力が求められる。少なくとも複式簿記の簡単なロジックは理解されているとの前提をもとに解説することとした。第二に、読者の対象を経理部門以外にも拡大したため、連結財務諸表の仕組みを簡潔に解説するとともに、この連結財務諸表を具体的にどのように作成するのか、作業手順やスケジュールまで解説することとした。さらに、連結財務諸表作成システムとコンピュータ・通信システムの融合を試みた。最後に、連結財務諸表を戦略経営にいかに活用するかという視点で、我々の主張を明らかにした。
目次
1 会計ビッグバン
2 新しい連結会計制度
3 連結財務諸表の作成
4 連結決算の実施とシステム対応
5 連結管理会計
著者等紹介
古村彰[フルムラアキラ]
1949年、石川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、アーサー・ヤング会計事務所(現アーンストアンドヤング会計事務所)、バークレイズ証券会社を経て、現在、日本電産株式会社経理部ニューヨーク証券市場上場担当。公認会計士。専門領域は国際的経営における経営システム・情報システムの構築。最先端の経営管理手法を実務の中で理論面、実践面で展開してきた。現在は、日本企業のニューヨーク証券市場上場という課題に取り組んでいる。著書に『各国の税制』中央経済社(共著)、『各国の会計と税制』日本公認会計士協会(共著)など
中尾宏[ナカオヒロシ]
1953年千葉県生まれ。武蔵工業大学工学部卒業後、ピジョン株式会社社長室情報システム課長、アーサーアンダーセン&カンパニーシステムコンサルティング部門マネージャ、システム監査部門責任マネージャなどを歴任。現在、東京情報大学経営情報学部助教授。日本システム監査人協会理事(事務局長)、中小企業診断士。主な著書に『株式公開を目指すための〔情報システム〕構築マニュアル』かんき出版(共著)、『医療コンピュータシステム導入ガイドブック』日本経済新聞社(共著)、『システム監査関連法規』生産性出版(共著)、『プロジェクトマネージャ受験研究』技術評論社(共著)、『情報システム監査実践マニュアル』工業調査会(共著)など
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