内容説明
ドイツの心理学者・筆跡学者として知られているウルスラ・アヴェ=ラルマンによって開発された「星と波テスト」は、就学前の子どもの発達機能診断テストとして、また児童期・思春期・青年期の心理社会的危機状況などの早期発見に有効なテストです。従来からの描画を用いた表現手法を補い診断の際に必要な手がかりを与えてくれます。カウンセリング・心理療法・研究のための可能性を広げ、とりわけ発達の遅れや精神的な障害の早期診断に有効です。さらに機能不全家族や犯罪・非行などの豊富な事例からも、多くの示唆があたえられるでしょう。心の支援にかかわる人たちへの新しい心理療法の有用なツールとしてさまざまな領域で注目されています。現在、世界6ヵ国語で出版されている待望の日本語版。
目次
第1部 SWTの概論(SWTの特色と適用;分析の基準)
第2部 実践事例―発達機能テストとしてのケース研究(幼稚園でのテスト50例;テストの解釈)
第3部 SWTの適応分野(発達機能テストとしてのSWT;子どもの年齢における発達の検査;カウンセリングにおけるSWT ほか)
著者等紹介
小野瑠美子[オノルミコ]
1984年アーヘン工科大学大学院修士課程修了(神経心理学専攻)。セラピールーム学習心理研究所を開設。1987年東洋大学学生相談室専任カウンセラー。1996年上智大学カウンセリングセンター非常勤カウンセラー。2000年上智大学大学院外国語研究科非常勤講師。現在、プロジェクト教育の杜代表、日本福祉教育専門学校非常勤講師他兼任
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