内容説明
人生のなかで出会うさまざまな病いや喪失、苦悩を、人はどのようにして乗り越えていくのだろうか。本書は、断酒会、リウマチ友の会、喉頭摘出者の会など、わが国で活動するセルフ・ヘルプ・グループの実際を紹介しながら、このようなグループのなかで共に助けあい、自立していく力を身につけた障害者や病む人と援助する人とのかかわりを、“当事者体験の共有化”という視点から、生き生きと、わかりやすく述べたものである。
目次
1 セルフ・ヘルプ・グループとは
2 仲間がいたからこそ・断酒会
3 病気と仲良く、そして心しなやかに生き生きと・リウマチ友の会
4 「治すのは自分自身です」・ぜんそく友の会
5 失った声、ふたたび・喉頭摘出者の会
6 「一言でもいい、自己を表現しよう」・市民運動としてのユーテ・サークル
7 「当事者体験」について・らいを病むということ
8 援助者が援助されるとき・ふたたび「当事者体験」について
9 病院内のセルフ・ヘルプ・グループとその取り組み
10 当事者による大学での講議1・学生はどう受けとめたか
11 当事者による大学での講義2・講師はどう受けとめたか
対談 “当事者”に出会おう・セルフ・ヘルプ・グループと看護の接点を探る(外口玉子・久保紘章)
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