内容説明
「大学入試学」が公平性・公正性の解明に挑戦する!選抜である以上、すべての人が満足な結果を得る入試など存在しない。この前提こそ、大学入試の公平性・公正性を考えるための出発点だ。受験当事者の納得性を高め、受容される入試の在り方と方法にせまる。
目次
第1部 大学入試における公平性・公正性の捉え方(公正研究から見た大学入試;大学入学者選抜における公平性・公正性の再考―受験当事者の心理的側面から)
第2部 様々な選抜・評価場面にみる公平性・公正性(日本の大学入試をめぐる社会心理学的公正研究の試み―「AO入試」に関する分析;大学進学希望者の高校生が選好する評価方法とは―「入学者受入れ方針」を検討する上での一視点;大学入試における面接試験に関する検討―公正研究の観点からの展望;面接試験の印象を形成する受験者の心理的メカニズム―大学入試における適切な面接試験設計をするために;選抜試験における得点調整の有効性と限界―合否入替りを用いた評価の試み;大規模リスニングテストにおける「妥当性」と「均一性」―ICプレーヤー試聴体験に参加した高校生の意見分析)
第3部 公平・公正な入試の実現にむけて(公平・公正な入試の実現と個別選抜の在り方)
著者等紹介
西郡大[ニシゴリダイ]
佐賀大学アドミッションセンター教授。東北大学大学院教育情報学教育部博士課程修了。博士(教育情報学)。2009年より佐賀大学アドミッションセンター准教授。専門は教育情報学。大学入学者選抜の公正確保等に関する有識者会議委員、大学入学者選抜における多面的な評価の在り方に関する協力者会議委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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