出版社内容情報
近年、ギフテッド・2Eなどの才能のある子どもたちが注目されていますが、学校などでその生きづらさが理解されず、適切な支援がなされていない現状があります。一方で、診断はなくても知的能力が境界域の、いわゆる「境界知能」の子どもについても十分な支援が及んでいないことが問題となっていいます。本書は、その支援ニーズは高いにも関わらず、明確な診断がついていないなどのさまざまな理由あら、その子のニーズに合わせた支援が届きにくい、いわゆる「特別支援教育のはざまにいる子どもたち」に焦点を当てて、その理解のあり方と支援の方向性を示します。
目次より
はじめに
第1章 特別支援教育のはざまにいる子どもを理解するために
[1] 特別支援教育の変遷とその課題
[2] 特別支援教育の制度とギフテッド・2E
[3] 特別支援教育の制度と境界知能
Q&A 1 日本の学校教育において,ギフテッドはどのように認定,判断するのですか?
第2章 ギフテッド・2E の子どもたちの実際
[1] 幼児期・児童期
[2] 思春期・青年期
[3] 成人期
Q&A 2 ギフテッドの子どもは学校教育では配慮や支援が受けられないのでしょうか?
第3章 境界知能の子どもたちの実際
[1] 幼児期・児童期
[2] 思春期・青年期
[3] 成人期
Q&A 3 2E の子どもは,特別支援教育の枠組みの中でギフテッドの特性に応じた支援が
受けられないのでしょうか?
内容説明
2E―ギフテッドと発達障害の二重に特別なニーズのある子。ギフテッド―高い知的能力をもつ配慮や支援が必要な子。境界知能―IQが70~85の範囲にある配慮や支援が必要な子。見えにくいニーズを持つ子どもたちは、どんなことに困っていて、どんな助けが必要なのだろう?
目次
第1部 特別支援教育のはざまにいる子どもたちの実際(特別支援教育のはざまにいる子どもを理解するために;ギフテッド・2Eの子どもたちの実際;境界知能の子どもたちの実際)
第2部 特別支援教育のはざまにいる子どもたちへの支援(支援につながるアセスメント;ギフテッド・2Eの子どもたちへの支援;境界知能の子どもたちへの支援;対談 これからの特別支援教育をめぐって)
“はざまにいる子”についてのQ&A
著者等紹介
片桐正敏[カタギリマサトシ]
北海道教育大学旭川校教授
小倉正義[オグラマサヨシ]
鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鳩羽