内容説明
現在、わが国では、教育の欠陥を指摘して改善しようという動きがあるが、その際、果してどこまで自国の教育の「良さ」を認識しつつ、見直しを図ろうとしているのか。本書は、単なる各国間の学力比較ではなく、学力差を生じる要因の違い、教育の仕方の違い、教育についての違いを論じ、わが国の教育の「良さ」を確認しつつ、教育という営みを総合的な視点から捉えなおす恰好の材料を提供する。
目次
第1章 序説(大きな論争;見慣れたものをおかしいと見ること;われわれの国民的な防衛態度;紋切り型の考え;解決策の探究;教師、両親および子どもの弁護)
第2章 学業成績
第3章 子どもたちの生活
第4章 社会化と学業成績
第5章 努力と能力
第6章 満足と期待
第7章 学校教育の編成
第8章 専門職としての教師
第9章 授業の実践
第10章 解決法を明らかにする