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出版社内容情報
近年の特別支援教育では、言語やコミュニケーション発達の支援にニーズのある子どもに対して、彼らへのアセスメント結果により、発達障害の指導を受ける通級指導教室や特別支援教室(巡回指導)・特別支援学級(自閉症・情緒障害)と、言語障害通級指導教室(ことばときこえの教室など)に指導の場を分けている。しかし、多くの児童は実際には様々な状態を併せ持っている。例えば、ことばときこえの教室に通っている多くの児童には発達障害との併存もみられ、支援のニーズがあることもわかっている。さらに、場面緘黙については支援の場が限られている。
本書では、まず著者の専門である言語障害を軸に、各障害が示す特徴を解説し、発達障害との併存の実態についても説明し、適切な支援方法について紹介する。
また後半以降では、現状の特別支援教育においては障害別に支援の場が分かれているが、実際の児童は複数のニーズを呈しており、指導が同時進行で行われる必要性があることや、その場合、児童が適切な指導を受けられる制度とはどのようなものであるのかについて解説する。最後に、特別支援教育の世界を長年牽引してきた本分野の第一人者である柘植雅義氏との対談内容を記載し、特別支援教育が目指す方向性についても提言を行う。
内容説明
言語聴覚士やことばの教室の先生方、子どもの発達で悩んでいる保護者のみなさま、これから特別支援教育を勉強したいと思っている方々に。多様な子どもの「ことば」を支援する。柘植雅義先生(筑波大学名誉教授)との対談を収録。
目次
第1章 一般的な言語発達
第2章 ことばの教室での支援
第3章 言語発達の問題と指導事例
第4章 言語障害と他の障害の併存について
第5章 場面縅黙とは
第6章 複数の障害を重複する児童への指導
第7章 言語障害通級指導教室の今後の在り方を探って