出版社内容情報
「私とは何者か?」という哲学的な問いの端緒ともなる、一連の出来事とその意味を欧州で収集された調査記録から探究。
内容説明
「なぜ私は私なのか?」「私について考える もう一人の“私”とは誰か?」という哲学的な問いの端緒ともなる、一連の出来事とその意味を探究。
目次
自己の突然のめざめ
自伝や小説の中に描かれた子ども時代の突然の自己意識
調査の始まり「私は私だ!」
これが私のからだだ!
鏡
光と闇(室内)
光と闇(戸外)
突然、人によってものの見え方が違うことに気づく
突然、私は自分のからだの外から自分を見ていた
過去、現在、そして未来という時間を背景にした自己
確実性の喪失と新たなる発見
偉大な全体に包みこまれて
自己意識の発達科学
ハーバート・スピーゲルバーグ(一九〇四‐一九九〇)―現象学者にして自我体験研究の創始者
本書に関する質疑応答
著者等紹介
コーンスタム,ドルフ[コーンスタム,ドルフ] [Kohnstamm,Geldolph Adriaan(Dolph)]
ライデン大学(オランダ)名誉教授。専門は発達心理学。1937年、アムステルダムに生まれる。アムステルダム大学で心理学を学び、ユトレヒト大学教育学研究所等を経て、1973年から1998年までライデン大学の教授。1992年から2006年には百科事典の編集も行う
渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
博士(学術)。東邦大学名誉教授・明治大学兼任講師。専門は心理学・現象学。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。高知大学人文学部助教授、東邦大学理学部教授を歴任。また、京都大学教育学研究科文部省内地研究員(1984‐85)として深層心理学を、カナダ・ヨーク大学(2004)で心理学の哲学を研究
高石恭子[タカイシキョウコ]
甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー(臨床心理士)。専門は臨床心理学。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。京都府下の母子療育教室、精神病院での心理士等を経て現職。乳幼児期から青年期の親と子の関係や、子育て支援の研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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