男はクズと言ったら性差別になるのか

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男はクズと言ったら性差別になるのか

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  • サイズ 46判/ページ数 408p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784760155682
  • NDC分類 361.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

 大学入試での特別枠は差別なのだろうか。性的弱者への偏見や差別はどうだろう。最近はやりのセクハラ、カスハラなどの~ハラは何がいけないのだろうか。女性にはどう声をかければいいのか。女性に「ほら笑って」はいけないのか。外国人に対する「故郷へ帰れ」はどうだろうか。政治家の発言に聞く「あなたは美人」うんぬんはかまわないのか。
 社会やその地域の文化にはびこる差別や偏見。人種差別だけではなく、男女差別、年代での差別、弱者への差別などなど、一部の人たちへの酷い扱いがはびこっている。
 こうした問題は社会正義という観点から考えると、どのように対処すればいいのだろうか。声高に説教をする老人が話題になったり、ヘイトスピーチ、貧困家庭、児童ポルノの問題、男性の給与や昇進が有利な問題、出演俳優の違法行為による上映中止など、毎日のように耳にするこうした話題。これらはなぜなくならないのだろうか。それは正しい判断なのだろうか。
 哲学が単なる崇高な学問ではなく、身近なツールとして利用できるようになってきた。それを用いてこうした問題はどのように考えればよいのかを、いくつかのキーワードを元に解説していく。
 社会的に地位があり、安定した身分のある人々がなぜこうした問題を考えるのを嫌うのか。差別を受ける側の視点からはどのように考えればいいのかを伝授する。

内容説明

抑圧/特権/ポリティカル・コレクトネス/ブラック・ライブズ・マター/人種差別/性差別/マンスプレイナー/キャンセル・カルチャー/構造的不正義/犬笛/カーセラリティ/スラー/滑り坂論法/証言的不正義/プラスチックのストロー使用問題/芸術家の性犯罪と作品/エシカルな消費/などについてどう考えたらいいのか。身近なところで社会的正義を考える。

目次

はじめに 思考のプロセスを見せよう
第1章 白人に向かって人種差別的な言動をとれるか
第2章 「ポリティカル・コレクトネス」は行きすぎたか
第3章 「犬笛」は何が問題か
第4章 「男はクズ」と言ったら性差別になるのか
第5章 「オール・ライヴズ・マター」のほうが正しいのか
第6章 私たちは誰を信じるべきか
第7章 「マンスプレイナー」はどこから水を得るのか
第8章 誰が誰をキャンセルしているのか
第9章 「構造的不正義」は私たちの責任なのか
結び 一番近くにあるバリケード

著者等紹介

シャフヴィシ,アリアン[シャフヴィシ,アリアン] [Shahvisi,Arianne]
クルド系イギリス人の作家で哲学者。ランカシャーとエセックスで育ち、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学で天体物理学と哲学を学ぶ。現在はブライトン・アンド・サセックス・メディカル・スクールで応用哲学の講師を務めながら、主としてジェンダー、人種、移民、健康について研究

井上廣美[イノウエヒロミ]
翻訳家。名古屋大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bevel

7
言語行為論的なフェミニズム哲学の入門書という感じ。事例の記述が厚くて、イギリスとアメリカの雰囲気の違いなど想像できる。男にクズと言っても性差別にならない。というのも「男はクズ」の総称性は重要性を述べるもので、繰り返された不正義に対する不満の声を上げるものだからだ。犬笛やイチジクの葉(エクスキューズのある差別)はその仕組みが理解されると効果が下がるとか、そういったものに差別だとストレートに返すことは本当に効果あるのかなどと思った。概念分析で出てくる条件がもっと明確になる必要があるということなのかなあとか。2024/12/06

YASU

2
題名からフェミ本を連想したが、もっと現代社会総体への批判を軸とする。当然、反対意見も出るだろうが、私的には頷けるところが多い。ごく控えめに言っても、賛否を問わず読んでみて損はないと思う。X(ツイッター)での雑多な言い争いを傍観しているとしょっちゅう出会う、かなり感情的な言い分のその根拠について、自分なりに再考を迫られるだろう。なにより様々に飛び交う用語(ポリコレとか〇〇ズムとかいろいろ)がよくわかって便利。2025/03/03

brzbb

1
性差別だけじゃなく、人種差別、キャンセルカルチャー、環境問題、資本主義の問題点など構造的不正義全般について論じられる。『ひれふせ、女たち』や『存在しない女たち』『バッド・フェミニスト』など引用される本がだいたいすでに訳書が出ているので、これらの本を全部は読んでられないという人にとってはつまみ食いできてお得かも。差別や環境問題に対して個人の影響は微々たるものかもしれない、それでも不正義に加担して生きて平気なのか? と、議論を紹介するだけじゃなく、クルド系イギリス人女性として自身の体重が乗った熱さもある。2024/11/01

nazukenta

1
飛行機やバスの指定席で隣が男性だと「げっ、ハズレ 」と落胆するタイプなので男はクズとは如何にと思い読み始めた。その実例はなかったが読み進めると「ポリコレ」「犬笛」「マンスプ」「キャンセルカルチャー」など言葉は知っていてもよく理解してなかったので先生に教えてもらってる気分になった。「#男はクズ」というハッシュタグがあったんですね。ウッディアレンについても知らなかった。女性を従属させれば無料あるいは安価な家事労働、妊娠分娩の供給を確保できるとうなずく解説もあった。2024/10/14

Akiro OUED

1
男が、女はアバズレと言ったら、侮蔑だと男女ともいうだろう。だけど、女が、男はクズと言えば、性差別だと非難するのは女じゃないか。不正義の様々な横顔を描写したけど、顔の3Dモデルは提示できなかった。次作に期待。英語のカタカナ書きが頻出する。訳文の監修を端折ったんだね。残念。 2024/10/13

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