内容説明
勝海舟と吉田松陰の師である佐久間象山の兄弟子、河井継之助からは神と崇められ、大久保利通と木戸孝允から新政府への出仕を口説かれた男の生き方、そして改革者の実像に迫る!
目次
第1部 山田方谷の生き方と考え方(総論―山田方谷とは;各論―学道一筋)
第2部 士民撫育と至誠惻怛の藩政改革(上下節約;負債整理;藩札刷新;産業振興;民政刷新)
著者等紹介
皆木和義[ミナギカズヨシ]
1953年、岡山県生まれ。早稲田大学法学部卒。経営コンサルタント、作家、歴史研究家として幅広く活動。平成ニュービジネス研究所所長、(株)ハードオフコーポレーション(東証一部)代表取締役社長、(株)リソー教育(東証一部)取締役副社長、(株)大戸屋(JASDAQ)社外取締役、経済産業省消費経済審議会委員などを歴任。現在も成長戦略や中堅・中小企業の成長支援、企業変革、ガバナンス経営、株式上場、経営再建、事業承継を中心とする経営の第一線で活動するとともに、NPO法人確定拠出型年金教育・普及協会理事長なども務めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にいたけ
40
史実と想像(著者が方谷好きすぎて想像してるの)が交錯することが多々あることを除けば、藩政改革8年に何をどのように行ったのか、そのバックグラウンドは何かわかりやすく書かれている。上杉鷹山と比較して優れているとかはどうでもよく、いかに人心を掌握して事にあたったかは学ぶべきところだと思う。人はどうあるべきかから考え抜かれた思想はブレがなく、現代だからこそ見習うべきだろう。タイトルはちょっと考えるべきかなと😅2021/11/24
スプリント
6
本書で初めて山田方谷について知りました。上杉鷹山が好きな方にお薦めです。2017/09/30
cocolate
3
プロローグを読むのにちょっとつまずいていたが、第一部はどんどん先が気になる展開でワクワクした。涙がでそうになりつつも、読んでよかった。2017年現段階で一番面白かった。2017/10/04
Lesta01
2
「山田方谷」という偉人を、頻繁に耳にするようになったので借りた本。 その中で… 【 目的を達成するためには、それに相応しい機動的な組織が必要である。】 米沢藩の借金120億円を50年以上掛けて返済したのは上杉鷹山公。 それ以上の200億円をたったの7年で返済し、逆に200億円貯金したとは…。 〇〇の原則でもあった通り、「機動的」って大切だよな。 もっと個人も、そして今携わっている組織も、レスポンスよくしていこう。2018/01/08
くらーく
1
ちょっと史実と著者の主張が混在していて、読むのに注意が必要かな。山田方谷を通じて、著名な経営者の実績を披露したいようにも見えるし、自分もそうなりたいと思わせる自己啓発本のようでもあるし。悪くは無いけど、山田方谷に関する本は、他にもあるし。 ただ、当代随一となった逸材にも、複数の師がおり、その師にもまた師がいる。脈々と受け継がれていく思想が、その国の風土を作っていくのだなあ、と感じる。今の政財官のトップクラスの方々がどう学び伝えているのか気になる。まあ、一般人には及びもつかない世界だけど。2017/12/08