出版社内容情報
くずし字が見る間に頭に入ってきて、パズルのように解けていく、みんなが待っていた、ゼロからはじめる古文書入門書。
内容説明
くずし字が見てる間に頭に入ってきて、パズルのように解けていく。読める楽しさにからだごと浸れる、最強にして最軽量の入門書。
目次
第1章 表紙を読んでみよう
第2章 夜回りは二時間おきに
第3章 錠鎰は庄屋方へ
第4章 不審者への対応
第5章 夜番の名前を読んでみよう
第6章 二月二日からの夜番
古文書へのお誘い―読めて楽しめるようになりたい方に
著者等紹介
油井宏子[アブライヒロコ]
1953年千葉県市川市生まれ。1976年東京女子大学文理学部史学科卒業。船橋市、市川市の公立中学校教諭を経て、1989年からNHK学園古文書講師。近世史や古文書を学ぶ面白さを、全国各地の講座やシンポジウムで紹介している。市川市博物館協議会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
62
展示してある古文書が読めたらどれだけ楽しいだろう!読友さんに刺激されて本書を手に取りました。難しい!けれど面白い!人によりそれぞれ癖はあるが、基本はあるのだからそれを理解出来ればもしかしたら読めるようになるかも。ワクワクが膨らんで来ました(^^)2017/12/06
Gummo
19
くずし字の本を読むのは2冊目。本書では、1715年に書かれた山城国のある村の文書(「南組夜番帳」)を題材に、くずし字の解読、江戸時代の時刻の仕組み(不定時法)、人名の読み方などを学んでいく。前回身につけた(いや、身についているかどうか分からないが。身につけたはずの)知識を思い出しながら読んでみた。少しはくずし字にも慣れてきたようだ。人名が大体読めるようになったのは驚き(名前に使われる文字、あるいは文字の組み合わせは決まったものが多いので、いくつか覚えればある程度読めるのだ)。この調子で次に進もう。2013/06/14
ATSU
3
古文書の勉強をして何年?でも「私,古文書が読めます!」とは言えません。が,何年も勉強しているから,講座のレベルは上がり,初歩的な説明はカットされてしまいます。そこでこの本。自分流の勝手な読み方をしていることをいくつか発見。漢字としてわかっても,読み方を間違えていたんですね。さらに,知らない江戸時代の単語があるから,漢字はわかっても何かわからないこともあります。この本は図書館本ですが,同じ油井宏子氏の『古文書はこんなに面白い』を復習します。次は高尾善希氏の『やさしい古文書の読み方』予約。2019/09/01
kazewataru
3
すばらしいの一言。私でもこの本に掲載されている古文書をすらすらと読めるようになった。同著者の他の著作も読もうと思う。一押し。2011/04/26
尋日
2
最近はちょっとした書店に行けば、古文書を読もう的な本は結構充実している。超静かなブーム。その中でもこの一冊は、全く前提知識がない人にもとてもいい。江戸時代の不定時法などの背景的知識の充足もとても丹念。単純に暗号のようなパズルが好きという人でも、にわかの歴史オタクのような興味から入る人でも満足できそうな一品。2012/11/22