出版社内容情報
膨大な資料に基き、古代アレクサンドリアの文化と歴史を数学者、天文学者、医学者、詩人等に光をあてた人物列伝形式で生き生きと描き出す。エジプト人の著者のルーツ探しともいえる新図書館開館記念プロジェクトの労作。
【著者紹介】
デレク・フラワー(Derek Flower)
著作家・テレビ局キャスター。
エジプトで幼少期を過ごす。「新アレクサンドリア図書館」の建設計画を機に35年ぶりにアレクサンドリアを再訪。本書は、彼自らのルーツを古代の知識人を描くことによって探っていきたい、という執筆動機によって、より奥深い味わいを醸し出している。
【主な内容】
アレクサンドロス大王/プトレマイオス王家/デメトリオス/幾何学者エウクレイデス(ユークリッド)/医学者カルケードンのヘロフィロス/歴史家マネトン/詩人テオクリトスとゼノドトス/詩人カリマコス/天文学者アリスタルコスとアポロニオス/万能の科学者エラトステネスと不世出の大天才アルキメデス/ファロス大灯台/『セプトゥアギンタ』(七十人訳聖書)/幾何学者ヘロン、天文学者ヒッパルコス、医学者ヘラクレイデスと最後の文法学者たち/占星術/王朝最後の女王クレオパトラと大火災/新時代の到来――アレクサンドリア学派の思想家たち/天文学者プトレマイオスと医学者ガレノス/アレクサンドリアと宗教/キリスト教的グノーシス主義者と新プラトン主義の創始者/初期キリスト教教父アレクサンドリアのクレメンス/「鋼の男」オリゲネス/迫害の百年/そして聖者たちは……/アレクサンドリア学派最後の三人の数学者/アリオスの論駁/セラペイオンの略奪/アレクサンドリア学派の最後を飾る悲運の思想家ヒュパティア
内容説明
数学、天文学、物理学、医学、工学、宗教、哲学…知の系譜の豊かな源泉が、ここにある。再び偉大なる叡智の岸辺とならん2300年の時を遡るルーツ探しの旅。
目次
序説 アレクサンドリア再訪
アレクサンドロス大王
プトレマイオス王家
デメトリオス
甦るアレクサンドリア図書館
幾何学者エウクレイデス(ユークリッド)
医学者カルケートンのヘロフィロス
歴史家マネトン
詩人テオクリトスとゼノドトス
詩人カリマコス〔ほか〕
著者等紹介
フラワー,デレク[フラワー,デレク][Flower,Derek Adie]
著作家・テレビ局キャスター。エジプトで幼年期を過ごし、多言語教育を受ける。その後、オックスフォード大学の現代言語学部を優等学位を得て卒業。若年期から一貫してエジプト学に関心を抱く。現在はローマに居を定めているが、毎年エジプトを訪れ、数週間は当地で過ごす。ヨーロッパ文化振興およびキリスト教各派合同運動推進センター(ローマの北部ファルファのインペリアル・アベイ大修道院内)の活動にも参画
柴田和雄[シバタカズオ]
1943年生まれ。若年期より言語と数学につよい関心を抱き続ける
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感想・レビュー
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帯長襷
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てつこ