出版社内容情報
ホロコースト研究史上に残る大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』を若くして完成させてしまったことが苦悩に満ちた人生のはじまりだったとは――。「事実を記録すること」に生涯を投じた歴史家ヒルバーグが自らの遍歴を振り返る。
内容説明
畢生の大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』で民族絶滅の構造を解明したヒルバーグ。しかし最初に彼を待ち受けていたのは黙殺と非難であった。忘却と記憶の政治に翻弄され続けた歴史家がたどった孤独な内省の旅。ヒルバーグ自伝。
目次
第1章 書評
第2章 経歴
第3章 賭け
第4章 私の闘争について
第5章 余波
第6章 人は何をするのか
第7章 ウィーン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
偽教授
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「イスラエルによる歴史観の押し付け」と真っ向から争い、アウシュビッツの真実を追い求めた歴史家の半生記。向こうでは日本の南京問題どころの騒ぎじゃないのがよくわかる。2012/03/24
Arte
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大著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』の著者の回想記のようなもの。滅茶苦茶面白かった。子供の頃にホロコーストから逃れてアメリカに渡り、米軍として二次大戦に参加した著者は、戦後大学に入り、加害者側から見たホロコーストについて研究をはじめる。元々鉄オタだった著者は、まずユダヤ人輸送に興味を持ったらしい。当時は被害者は「過去を忘れるように」と忠告されていた時代で、資料もあまりなく2024/03/03
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- 和書
- もじゃもじゃ 光文社文庫