目次
序章 幼年用メディアを介した子どもと母親の国民化を研究することの意義
1章 “赤本”と呼ばれた絵本の成立、そして排除から包摂へ―絵本の生産・流通・受容を巡る諸問題
2章 絵雑誌の出現と子どもの国民化―『お伽絵解こども』(1904‐11)に見るジェンダー
3章 家庭教育メディアとしての絵本―金井信生堂の創業期絵本(1908‐23)に見る“暮らしのイメージ”
4章 エージェントとしての“お母様方”の成立―倉橋惣三と『日本幼年』(1915‐23)の広告
5章 『子供之友』17~25巻(1930‐38)のメディア・イベント―「甲子上太郎会」と「甲子さん上太郎さんたち」
6章 “講談社の絵本”(1936‐44)に見る総力戦の道筋―『講談社の絵本』(1936‐42)と『コドモヱバナシ』(1942‐44)の付記
7章 戦時統制期(1938‐45)に於ける生産者の主体性―金井信生堂、岡本ノート・創立事務所を事例として
終章 近代日本の“絵解きの空間”に於ける子どもと母親の国民化―臣民としての主体性の構築
著者等紹介
大橋眞由美[オオハシマユミ]
1950年和歌山県和歌山市生まれ。2012年大阪府立大学大学院人間社会学研究科人間科学専攻博士後期課程修了。博士(人間科学)取得。現在、大阪府立大学客員研究員、和歌山信愛女子短期大学非常勤講師。日本児童文学学会、絵本学会、日本出版学会、ジェンダー史学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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