あらかじめ裏切られた革命

あらかじめ裏切られた革命

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  • サイズ B6判/ページ数 655p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062050760
  • NDC分類 302.38
  • Cコード C0095

内容説明

ソ連からロシアへ。20世紀最後の大事件を見た、聞いた、歩いた。泥沼のチェチェン紛争、ジリノフスキー現象を予見した著者が、6年におよぶ徹底取材で放つ超弩級ノンフィクション。

目次

第1部 ロシア零年
第2部 蒼ざめた異族
第3部 権力のはらわた
第4部 自由という災厄
第5部 すべては許される

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cronoq

4
1989年から1995年にかけて、ソ連の崩壊とその後のロシアで何が起こったのかを、綿密な現地取材を元にまとめた、岩上安身氏のルポルタージュ。全てが国家の所有物であったソ連が崩壊し、所有者がいなくなったロシアで起こったのは、土地、財産、そして権力の、壮絶な奪い合い。中でも、ロシア自由民主党の由来についてのエピソードは秀逸。他国を外から客観的に見ることは、自らの国をも客観的に見るための良い訓練になるのだろう。2010/10/26

可兒

3
ソ連崩壊からのスムータについて。ソ連という劇場機構がなくなったあとの色々剥き出しな闘争が描かれている。ロシアを考えるとき押さえておきたい2013/01/25

サラ

3
政治に関心のない私は読了するまでにかなりの労力を要した。しかし冒頭のエピグラフ「天使のなかではすべてが清純で悪魔のなかではすべてが邪悪。ただひたすらに人間のなかでだけ、神聖なものと罪深いものとが出会うことができるのだ」には惹き付けられた。「熱湯に投げ入れられたカエルは必死で飛び出すが、水に入れられてゆっくり加熱されるとカエルは危機を察知する機会を失い、茹であがる」。『1984年』と、その中に登場する「二重思考」が引き合いに出されていたことに興奮。言われてみれば関連作品だった。2013/01/23

yurari

1
著者の取材力が光る。ロシアに関するニュースは過去も現在もあまり取り上げられないが(今はウクライナ問題があるが‥)、きちんと報道されるべきだろう。ロシアは汚職やマフィアが跋扈しやすい社会システム。各種犯罪の解決は難しく闇が深いと感じた。本書では気になっているチェチェン問題も取り上げられており勉強になった。●ゴルバチョフ政権下の反アルコールキャンペーンのためチェチェンの農業は台無しに。葡萄畑の80%が強制的に潰された。チェチェン産業で利益を生んでいたのはコニャックと石油だったが、コニャックの基盤は破壊された。2022/02/12

とおる

1
まずは現代史の勉強から始めないとよくわからなくて。またじっくり読み返したいんだけど、絶版なんだよなあ。ロシアーーソ連という舞台の特殊さに勘違いしそうになるけど、これはきっと私達にも絡んでくる話なんだろうなと、英国民投票やらトランプさんやら見ながら思う。2016/06/28

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