内容説明
人工授精におけるドナーの匿名性廃止は何をもたらすのか。生まれてくる子どもと家族を取り巻く社会問題を、オーストラリアの事例をもとに解き明かす。
目次
序章 家族の視点から見た生殖補助医療における問題
第1章 「DIと家族」に関する先行研究の検討と研究の視角・方法
第2章 DIを巡る現状と背景―日本及び世界におけるDIの法制度化の動向を中心に
第3章 ドナーの匿名性からの「脱皮」と家族の揺らぎ
第4章 ドナーの匿名性廃止の法制度化がもたらした課題―オーストラリア・ビクトリア州の事例を中心に
第5章 オーストラリア・ビクトリア州のシングル女性、レズビアン女性のDI利用を巡って生じた「新たな課題」―McBain裁判とPatrick事件を巡って
第6章 Assisted Reproductive Treatment Act 2008制定によるオーストラリア・ビクトリア州のDI利用における「新たな取り組み」
終章 日本における生殖補助医療の法制度化に向けて
著者等紹介
南貴子[ミナミタカコ]
1978年愛媛県に生まれる。2001年東京外国語大学外国語学部欧米第一課程(英語専攻)卒業。2004年恵泉女学園大学大学院人文学研究科修士課程修了。2008年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了、博士(学術)。現在、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究院研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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