出版社内容情報
式子内親王は保元・平治以来の動乱の時代を生き、多感な十代を賀茂斎院として清浄な神域に過した。家集を中心に現存する式子の和歌すべてと関連歌に、歌の個性に即した詳密な注釈を試みる。
目次
全釈(式子内親王集;補遺;存疑・誤入)
式子内親王関係研究文献目録
著者等紹介
奥野陽子[オクノヨウコ]
昭和26年、京都市生れ。奈良女子大学大学院文学研究科国文学専攻修了。新見女子短期大学、光華女子大学短期大学部勤務を経て、現在、大阪工業大学情報科学部教授
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感想・レビュー
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双海(ふたみ)
9
本書は、式子内親王の家集「式子内親王集」を中心に、現在知られる式子のすべての和歌の注釈を試みるもの。併せて、式子の贈答した相手の歌など関連歌についての解釈も示す。小田 剛氏の『式子内親王全歌新釈』よりも本書のほうが私は好き。もっと式子の世界に近づきたい。深く深く読み込んでいかなければいけない。2025/06/02
双海(ふたみ)
5
再読。今回は前回控えておいた気になる御歌にしぼって精読。一筆箋に浄書して壁に。声に出してよむと自然と覚える。こういう仕方で私は式子の和歌を愛している。2025/06/08