出版社内容情報
心臓の鼓動に触れて生命の意味を理解する「心臓ピクニック」、オノマトペの触り心地を可視化する「触相図」など、独創的な実践から見えてくる、触覚と情報との関係とは。身体に深く根ざした感覚〈触覚〉と情報を結びつける力を「触知性」と名づけ、情報に対する感受性のあり方を探る。文庫化にあたり、補章「触覚情報学による『わたしたち』のウェルビーイングへ」を追加した。第69回毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞作。
内容説明
心臓の鼓動に触れて生命の意味を理解する「心臓ピクニック」、オノマトペの触り心地を可視化する「触相図」など、独創的なプロジェクトから見えてくる、触覚と情報の関係とは。触覚と情報を結びつける力を触知性と名づけ、情報に対する感受性のあり方を探る。第69回毎日出版文化賞自然科学部門受賞作。
目次
序章 触知性
第1章 触覚と情報
第2章 触れて情報を理解する
第3章 触れて現れる情報、触れて残る情報
第4章 触覚の語彙、語彙としての触覚
第5章 触覚の文法
終章 情報社会をいきるための感覚のリテラシー
補章 触覚情報学による「わたしたち」のウェルビーイング
著者等紹介
渡邊淳司[ワタナベジュンジ]
1976年生まれ。2005年東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。現在、日本電信電話株式会社(NTT)上席特別研究員。人間のコミュニケーションに関する研究を触覚情報学の視点から行う。身体性テクノロジーを用いて、共感や信頼を醸成し、さまざまな人々が協働できる“わたしたち”のウェルビーイングに資する方法論を探究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。