出版社内容情報
少女は、かんむりをゆずり受けます。それは、ゴミでできたかんむり。踏みしめているのは、ゴミのうめたて地。ゴミであふれかえった未来の地球から少女がおくる、あなたへのメッセージ。受け取ったあなたは、何を思うでしょう?
内容説明
未来の少女があなたへおくるメッセージ。うけとったあなたはなにを思うでしょう?
著者等紹介
カップ,エミリー[カップ,エミリー] [Kapff,Emily]
幼少期にイギリスのコーンウォール地方の農場や、カナダのオンタリオ州の田舎で自然に親しみながら絵をかき、動物の世話をして過ごす。イギリスのファルマス大学でイラストレーションを学ぶ。現在は自給自足の生活を提唱し、土の中の微生物に注目した環境再生プロジェクトに携わりながら、イラストのほかに執筆や詩作、彫刻や絵画も制作している。本書は初めての絵本
よしいかずみ[ヨシイカズミ]
山梨県の自然豊かな田舎で育つ。青山学院大学文学部英米文学科卒。おもに子どもの本の翻訳に携わっている。やまねこ翻訳クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
165
外国人絵本作家のかなりインパクトのある絵のSDGs絵本でした。愚かな人類は、目先の利益、短絡的な思考のみで動くのでしょうか❓ https://www.hanmoto.com/bd/isbn/97847598229222023/02/20
shiho♪
28
2023年刊。内容は知らないまま、絵がとても美しいと紹介されて手に取る。 冒頭にはネイティブアメリカンのことわざ「われわれは地球を祖先から授けられたのではない。子孫から借りているのだ。」今、私たちはどんなかんむりをかぶっているだろう。表紙のような辛うじて自然豊かなかんむりだろう。では子孫にはどんなかんむりを授けられるだろうか。お話に出てくる少女が被るかんむりではいけないはずだ。今自分ができることを考えるきっかけにしたい絵本。高学年~中学生向け、SDGs関連の読み聞かせにも使える絵本。(じっくり5分くらい)2023/07/26
ヒラP@ehon.gohon
22
とても強烈な、メッセージ性の強い絵本です。 何世代か未来に生まれてくる少女が、目にする地球はどんな姿をしているのでしょう。 ゴミに包まれた哀しみばかりで、夢が過去形であったら…。 想像すると、今を生きる自分たちの責任の重さを感じずにはいられません。 持続可能な世界を作るために、自分たちのできることと、真摯に向き合うことが重要だと、痛感させられました。2023/04/02
うー(今年も遅くなります)
19
〈絵本〉ネイティブアメリカンの諺:『地球は両親が与えてくれたものではない。子どもたちが貸してくれたものだ。我々は地球を祖先から授けられたのではない。子孫から借りているのだ』これ大人が読むべき。私たちは遠い未来の子どもにゴミだらけの冠を授けてはならない。色鮮やかで希望あふれる美しい冠を未来の子らへ!2023/04/04
みさどん
16
この本も思いだけだけど、これはわかる。かんむりって表紙のようにきれいやおごそかという言葉が似合うものなのに、最初に出てくるかんむりはゴミでできている。そのアンバランスさと不気味さは、世の人間に警鐘を鳴らすもの。地球は子孫からの借り物と考えられるなら、一番のコンディションで渡さないといけないのだ。後に描かれる海や野の美しいこと。それが絵物語にならないようにと。2023/09/24